こんにちは、ReverseAging.Techを運営するMARUICHI PTE LTD の薬剤師 安藤です。
「そもそも、なぜ人は老化するの?」と疑問を持ったことはありませんか?
その背景には、当然、幹細胞が関わっています。
今日は、幹細胞と老化の関係について迫っていきたいと思います。
幹細胞はなぜ減少する? 老化との深い関係
そもそも、幹細胞とは何でしょうか?
私たちの身体には、組織の修復や新陳代謝を担う「幹細胞」が存在しています。
幹細胞は、骨髄や脂肪組織など、さまざまな部位に潜んでおり、新しい細胞を生み出す「源」として重要な役割を果たします。
しかし加齢とともに、この幹細胞の数や活性が徐々に減少し、組織の修復能力や再生力が低下していくのです。
たとえば、肌や臓器などの細胞は常に生まれ変わりを繰り返していますが、若いころは幹細胞が十分に働くため、傷ついた組織も回復しやすく、老化の兆候はあまり目立ちません。しかし年齢を重ねるにつれて幹細胞が減ると、細胞の再生サイクルが滞り、シワやたるみ、体力の衰えなど「老化」が顕在化してきます。
それでは、老化の進行に伴って幹細胞がどのように減少し、減った幹細胞がどれほど細胞として機能しているのか、詳しく見ていきましょう。
上の図をご覧ください、驚きの数字ではないでしょうか。
0歳の新生児が持つ約60億の幹細胞は、20歳でその10%ほどに、さらに50歳になると2.5%程度にまで減少するといわれています。こうして幹細胞が減ってしまうと、組織の修復力が低下し、病気にかかりやすい身体へと変化してしまいます。
幹細胞点滴がもたらす“若返り”効果とその実力
加齢によって幹細胞の数や活性が大幅に減少すると、身体の修復力や再生力が衰え、老化が進行しやすくなります。
こうした背景から注目を集めているのが、幹細胞を補う「幹細胞点滴」です。
点滴を通して体内に入った幹細胞が、血流に乗って全身へ運ばれることで、損傷した組織や炎症部位を修復し、細胞の再生を促すと考えられています。
また、一部の幹細胞はサイトカインや成長因子と呼ばれる物質を放出し、免疫機能を調整したり組織修復を促進したりするため、老化を遅らせたり疾患リスクを下げたりする可能性があると期待されています。
幹細胞点滴の大きな特徴は、細胞レベルでの再生を促す可能性がある点です。肌のハリやツヤといった”外側”からの若返りだけでなく、血管や臓器など目に見えない部分の修復にも働きかけるため、疲れにくさの改善・睡眠の質の向上など、全身的なコンディションの変化を実感する方も少なくありません。
幹細胞点滴の選び方、ポイントはドナーの年齢
幹細胞点滴を検討するうえで見過ごせないのが、どのドナーの幹細胞を使うかという点です。
なかでもドナーの年齢は、治療効果を左右する大きな要因のひとつと考えられています。若いドナーから採取された幹細胞(他人の細胞を利用する「他家細胞」)は、増殖力や修復力が高く、効果を実感しやすい傾向があるのです。
一方、日本国内で行われる幹細胞点滴では、多くの場合、自身の細胞を採取する“自家細胞”が使われます。採取や培養が比較的容易という利点はあるものの、加齢の影響を受けた幹細胞であるため、若返りを目的とする場合はドナーの年齢(=自分の年齢)がネックになりやすいのが現状です。
とはいえ、「他家細胞は安全性に問題があるのでは?」と不安に思われる方もいるかもしれません。そうした疑問については、以下の記事で詳しく解説していますので、ご興味のある方はぜひこちらの記事もご覧ください。 【幹細胞ニュース Vol.020】安心して選ぶために:他家由来幹細胞治療の安全性 | ReverseAging.Tech
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