こんにちは、ReverseAging.Techを運営するMARUICHI PTE LTD の薬剤師 安藤です。
幹細胞点滴の施術を検討されているお客様から日々お問い合わせをいただきますが、その中でも最も多いのが「他家細胞の安全性についての不安」です。
今回は他家由来幹細胞治療の安全性について、複数の視点からご紹介します。
免疫拒絶への懸念と他家由来幹細胞の安全性について
他家由来幹細胞点滴では、患者自身ではなく他人のドナーから提供された幹細胞を使用するため、免疫拒絶反応を心配される方も少なくありません。
人間の免疫システムは、HLA(ヒト白血球抗原)という仕組みを使って、体内の「自分の細胞」と「異物」区別します。この仕組みが働くと、異物と認識された細胞に対して免疫反応が起こり、拒絶反応につながることがあります。臓器移植などで起きる拒絶反応も、このHLAが原因です。
しかし、間葉系幹細胞(MSC)はこのHLAをほとんど持っていないため、体が異物として認識することができず、拒絶反応を起こすリスクが非常に低いことが知られています。**現時点で、間葉系幹細胞を使った治療で拒絶反応が起こったという報告はありません。**このため、他家由来の間葉系幹細胞を使った治療は、安全に行える治療法として研究や臨床試験が進められています(記事後半にも記載)。
がん化リスクは?:iPS/ES細胞との比較
幹細胞治療において重要な懸念の一つが、がん化リスクです。
特にiPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)は、細胞の増殖能力が非常に高いため、がん化のリスクがあるとされています。これらの細胞は、どの細胞にも分化できる能力を持つ一方で、制御が難しく、がん細胞に変わる可能性があることが知られています。
一方、間葉系幹細胞は、iPS細胞やES細胞と比べると、分化できる細胞の範囲が限定されているため、がん化のリスクは非常に低いとされています。間葉系幹細胞は、もともと体内の様々な組織に存在しており、体の修復や再生に関わる役割を果たします。このため、iPS/ES細胞と比べて細胞の分裂回数が限られており、異常な増殖を引き起こすリスクも少ないとされています。
総じて、iPS細胞やES細胞は高度な治療に可能性を秘めているものの、がん化リスクに対する制御が課題です。一方、間葉系幹細胞はそのリスクが低いため、安全性の面で優れていると言えます。
老化した幹細胞のがん化の懸念:自家細胞と他家細胞の比較
幹細胞治療において、自家細胞(自身の幹細胞)と他家細胞(他人のドナーから提供された幹細胞)を比較する際、特にがん化リスクが懸念されることがあります。
老化した幹細胞は、細胞分裂の回数が限られており、DNA損傷が蓄積することで機能が低下し、時にがん化するリスクがあります。
幹細胞治療を検討されている方は40代以上の方が多いですが、既に幹細胞の老化は始まっています。幹細胞の老化については、1. 幹細胞数の減少 と 2. 幹細胞自体の老化(劣化)が挙げられますが、ここでは、2. 幹細胞自体の老化(劣化)について記載しています。
自家細胞を使った治療では、加齢によって幹細胞自体の質が低下するため、細胞の分裂回数が限られたり、DNAの修復機能が低下したりします。これにより、がん化のリスクが高まることが指摘されています。特に、加齢により損傷したDNAを持つ幹細胞は、再生医療で使われる際に増殖中に異常が発生し、がん細胞に変わる可能性があると考えられています
一方で、他家細胞は若年のドナーから採取された幹細胞を使用するため、細胞自体がより健全で、分裂回数も多く、DNA損傷が少ないとされています。このため、がん化リスクは自家細胞よりも低いと考えられています。加えて、フレッシュな幹細胞であることから、その分化能力においても、老化した自家細胞よりもメリットがあることは言うまでもありません。
金太郎細胞の実績:その安全性について
この記事では、間葉系幹細胞の安全性や、iPS細胞や自家細胞と比較した際のリスクについて説明しました。最後に、ReverseAging.Techがご案内する金太郎細胞の安全性について、ご紹介します。
結論から述べると、金太郎細胞はがん化のリスクがありません。天然の幹細胞である間葉系幹細胞(MSC)は、他の幹細胞と異なり、がん化しない性質を持っているため、安全性が非常に高いとされています。金太郎細胞は、健康な20代のロシア人ドナーから採取された細胞を、日本でも認められた特許技術を用いて培養・製品化しており、このプロセス自体が高い品質基準で管理されています。
ReverseAging.Techでは、これまで、のべ100件以上の施術を行ってきましたが、重大な副作用を体験されたお客様はいらっしゃいません。施術後、一部のお客様が「眠気を感じる」といった軽い反応を示すことがありましが、発熱やその他の重い副反応は確認されていません。このように、金太郎細胞は安全で、安心して受けていただける治療法となっています。
本記事では、他家由来間葉系幹細胞の安全性について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
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