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LED美顔器の効果は本当? 目尻のしわを偽の機器と比べた試験のまとめ

結論は、赤い光や近赤外線を当てる家庭用のLEDマスクで、目尻などのしわが少し目立たなくなったという比較試験がいくつかある、というところまでです。家庭用の機器を調べた8研究のまとめと、光の出ない偽の機器と比べた試験を中心に、分かっていることと分かっていないことを整理しました。

根拠 有望4分で読めます公開 2026.11.08更新 2026.11.08
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 家庭用のLED美顔器を調べた8研究・365人のまとめでは、しわやきめ、弾力の数値がよくなったと報告されている。副作用は少なく、軽く一時的だった
  • 韓国の60人の比較試験では、赤い光と近赤外線のマスクを16週間使った組で、偽の機器の組より目尻のしわの評価がよくなっていた。資金は機器の会社から出ている
  • ブラジルの95人の試験では、専門家がしわの程度を判定する尺度では差がなく、写真の画像解析と満足度でだけ差が出ていた
  • 試験は数か月までと短く、人数も少ない。光の強さや当てる時間がばらばらで、どの使い方がよいかは決まっていない

赤い光や近赤外線を当てる家庭用のLEDマスクで、目尻などのしわが少し目立たなくなったという比較試験が、いくつか報告されています。ただし、どれも数十〜100人ほどの数か月までの試験で、しわがどのくらいの期間保たれるかは分かっていません。

ここで扱うのは、光で皮膚を温めずに刺激する方法(専門用語で光生体調節、英語の頭文字でPBMとも呼ばれます)です。皮膚を削ったり熱で焼いたりするレーザーとは別のものとして研究されています。

家庭用のLED美顔器は、研究で調べられている?

2026年10月に、米国の大学の形成外科のチームが、家庭で使うLED機器の研究をまとめた系統的レビュー(決まった手順で研究を集めて整理する方法)を発表しました。対象は比較試験や、顔の左右で比べる試験など8研究、計365人です。

使われた光は440〜1,072nm(ナノメートル)の幅があり、赤い光と近赤外線が多く使われていました。どの研究でも、しわやきめ、弾力などの数値に改善が見られ、使った人の満足度も高かったと報告されています。副作用は少なく、出ても軽く一時的なものでした。一方で著者らは、使い方が研究ごとにばらばらで、ほかの方法と比べたデータも少ないと書いています。

偽の機器と比べても、しわに差は出た?

差が出たという試験があります。韓国の2つの大学病院で、30〜65歳の60人が参加した試験です。630nmの赤い光と850nmの近赤外線を出すマスクを使う組と、光の出ない偽のマスクを使う組に分けました。参加者も評価する医師も、どちらの組か分からない形で行われています。

16週間後、目尻のしわを写真で判定する独立した評価者の点数では、マスクの組の86.2%が改善とされました。偽の機器の組との差は69.5ポイントで、8週・12週の時点でも差が出ていました。有害事象は全体の4人で、マスクの組の1人は肌の乾燥で使用をやめています。重い有害事象は報告されていません。なお、この試験は機器の会社が資金を出しており、研究者は分析が資金元から独立していたとしています。

結果がはっきりしなかった試験はある?

あります。ブラジルで45〜60歳の女性95人を対象にした試験では、660nmの赤い光のマスクを週3回または週2回、4週間使う組と、偽の光を当てる組を比べました。

専門家3人がしわの程度を判定する尺度では、組の間に差はありませんでした。差が出たのは、写真の画像解析で測った眉間と右目尻のしわの長さと、本人の満足度です。満足度は週3回の組で79.6%、週2回の組で73.4%でした。回数を増やしても結果は変わらなかったため、研究チームは週2回で十分な可能性があるとしています。

同じくブラジルで40〜65歳の女性137人に、顔の右と左で赤い光と黄色っぽい光を当て分けた試験もあります。4週間で10回当てた結果、目の周りのしわの体積は赤で31.6%、黄色で29.9%減ったと報告されました。ただし肌の水分量と弾力は変わらず、何も当てない側を置いていないため、光の効果と時間の経過を分けて見ることはできません。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
家庭用LED機器でしわ・きめ・弾力は変わるか(8研究・365人のまとめ)根拠 有望改善の報告が多い。使い方はばらばら
目尻のしわ(韓国60人・偽の機器と比べた16週の試験)根拠 有望改善86.2%。偽の機器との差69.5ポイント
専門家が判定するしわの尺度(ブラジル95人・偽の光と比べた4週の試験)根拠 有望差なし
画像解析のしわの長さと満足度(同じ試験)根拠 有望眉間と右目尻で短く。満足度は偽の光より高い
肌の水分量と弾力(ブラジル137人・顔の左右で比べた試験)根拠 初期変化なし
副作用(8研究のまとめ・韓国の試験)根拠 有望少なく軽い。乾燥で中止が1人
まだ分かっていないこと試験は4〜16週間と短く、使うのをやめたあと、しわの変化がどのくらい保たれるかは分かっていません。参加者は数十〜100人ほどで、多くが女性です。光の色や強さ、1回の時間や週の回数は研究ごとに違い、どの使い方がよいかは決まっていません。韓国の試験は機器の会社が資金を出しており、目尻のしわが中等度の人に限って行われています。ブラジルの試験では、専門家が判定する尺度では差がなく、満足度は本人の感じ方による評価です。左右で比べた試験には何も当てない比較の側がありません。8研究のまとめも、肌の色の違う人たちが十分に含まれていないこと、ほかの美容の方法と比べたデータが少ないことを限界に挙げています。目への長期の影響を調べた研究は、今回の範囲では見つかりませんでした。

では、どう考えればよいか

家庭用のLEDマスクで、しわが少し目立たなくなる可能性は、偽の機器と比べた試験でも示されています。一方で、専門家の判定では差が出なかった試験もあり、変化の大きさは控えめに見ておくほうが無難です。肌の老化を遅らせる基本として研究の多い日焼け止めや保湿の代わりにはならないと考え、使う場合は説明書の時間と回数を守ることをおすすめします。

使う前に知っておきたいこと
  • 変化は数か月で少し目立たなくなる程度と考え、日焼け止めと保湿を続ける
  • 説明書の時間と回数を守り、長く当てれば変化が大きくなるとは考えない
  • 光が目に直接入らないよう、説明書にある目の保護の方法に従う
  • 肌の乾燥や赤みが続くときは使うのをやめ、皮膚科で相談する
  • 目の病気がある方、光に過敏になる病気がある方、薬を飲んでいる方、妊娠中の方は、使う前に医師に相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
家庭用LED機器の系統的レビュー(Aesthet Plast Surg 2026)MEDLINE/PubMedで検索し、比較試験と前向きの試験・顔の左右で比べた試験の8研究・365人を整理。光は440〜1,072nmで、赤と近赤外線が多い。しわ・きめ・弾力・目の周りのしわで有意な改善が報告され、満足度も高い。副作用は少なく軽く一時的。使い方のばらつき、比較のデータの少なさ、多様な肌の色の不足を限界に挙げる。メタ解析は行っていない。著者は利益相反なしと開示
韓国の家庭用LEDマスクの試験(Medicine 2025)2施設、30〜65歳のアジア系60人(目尻のしわが中等度)。630nmの赤い光と850nmの近赤外線のマスク、または偽のマスクに割り付け、二重盲検で16週間。独立評価者の判定で改善86.2%(全解析対象)、偽の機器との差69.5ポイント。8・12・16週で有意差。有害事象は4人(6.67%)、マスクの組の乾燥1人が中止、重い有害事象の報告なし。資金は機器の会社。研究者は分析が資金元から独立しており、利益相反なしと記載
使う回数を比べた試験(Lasers Med Sci 2025)ブラジル、45〜60歳の女性95人。660nmの赤い光のマスク(1回21分)を週3回または週2回4週間、偽の光は週2回。専門家のしわ尺度は差なし。画像解析で眉間と右目尻のしわの長さが偽の光より短い(p<0.001)。満足度は79.6%と73.4%で偽の光より高い。治療30日後の評価。臨床試験登録あり(NCT04911140)。利益相反なし。資金は抄録に記載なし
赤い光と黄色っぽい光を左右で比べた試験(Photobiomodul Photomed Laser Surg 2023)ブラジル、40〜65歳の女性137人。顔の片側に660nm、もう片側に590nmを同じ量で、4週間に10回。目の周りのしわの体積は31.6%と29.9%減少。水分量と弾力は変化なし。何も当てない比較の側はない。資金は抄録に記載なし
出典
  1. Das RK, et al. Efficacy and Safety of At-Home Light-Emitting Diode Photobiomodulation for Facial Rejuvenation: A Systematic Review. Aesthetic Plast Surg. 2026. PMID 42875609
  2. Park SH, et al. Clinical study to evaluate the efficacy and safety of home-used LED and IRED mask for crow's feet: A multi-center, randomized, double-blind, sham-controlled study. Medicine (Baltimore). 2025. PMID 39960921
  3. Bragato EF, et al. Role of photobiomodulation application frequency in facial rejuvenation: randomized, sham-controlled, double-blind, clinical trial. Lasers Med Sci. 2025. PMID 40167796
  4. Mota LR, et al. Photobiomodulation Reduces Periocular Wrinkle Volume by 30%: A Randomized Controlled Trial. Photobiomodul Photomed Laser Surg. 2023. PMID 36780572
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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