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ヒアルロン酸を飲むと肌は変わる? 比較試験のまとめと、結果が割れる理由

結論は、肌のうるおいや弾力が少しよくなったという報告はあるものの、確かとは言えない段階です。飲むヒアルロン酸の比較試験は数十人規模の小さなものが多く、原料をつくる会社が関わる試験が目立ちます。7本の試験をまとめた解析と、結果がはっきりしなかったまとめの両方から整理しました。

根拠 有望4分で読めます公開 2026.11.08更新 2026.11.08
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 7本の比較試験のまとめ(2025年)では、飲んだ組で肌のうるおいと弾力がよくなり、しわの深さも浅くなったと報告されている
  • ハリやしわの体積、肌から逃げる水分の量には、はっきりした差が出ていない
  • 紫外線による肌の老化を調べた40本の試験のまとめでは、ヒアルロン酸ではっきりした差は見られなかった
  • 個々の試験は40〜129人と小さく、多くに原料メーカーの社員が加わっている

結論から言うと、ヒアルロン酸を飲むと肌のうるおいや弾力が少しよくなったという報告はありますが、確かな結論はまだ出ていません。小さな比較試験が中心で、多くは原料をつくる会社が関わっています。

ここでいう比較試験は、くじ引きで組に分け、片方にはヒアルロン酸を、もう片方には見た目が同じ偽の粉を飲んでもらって比べる方法です。

ヒアルロン酸とは、どんな成分?

ヒアルロン酸は、もともと体の中にある成分です。水を抱え込む性質があり、肌や関節の液に多く含まれています。肌に含まれる量は、年齢とともに減ると考えられています。化粧品や美容医療の注射にも使われていますが、この記事で扱うのは口から飲む場合です。

飲んだヒアルロン酸が肌まで届くのかは、多くの人が気になる点です。原料メーカーの研究者による2014年の総説では、飲んだ分の一部が吸収されて肌にも運ばれると報告されています。皮膚の細胞(線維芽細胞)で、ヒアルロン酸をつくる働きが高まったという実験もあります。ただ、人の体の中でどれだけ肌に届くのかは、はっきり分かっていません。

試験をまとめると、どんな結果だった?

2025年に、7本の比較試験をまとめた解析が発表されました。ヒアルロン酸を飲んだ組では、偽の粉の組に比べて、肌のうるおいと弾力がよくなっていました。しわの深さも浅くなったと報告されています。一方で、肌のハリやしわの体積、肌から逃げる水分の量には、はっきりした差が出ていません。著者は、人数が少なく試験ごとのばらつきも大きいため、より大きな試験が必要だとしています。ここでいう肌のうるおいは、肌の表面の水分を機械で測った値です。

同じ2025年には、紫外線による肌の老化にサプリが役立つかを調べた40本の比較試験のまとめも出ています。こちらでは、ヒアルロン酸ではっきりした差は見られませんでした。調べた項目は、紫外線で肌が赤くなるのに必要な量と、肌の弾力です。どの項目を見るかで、結論が変わることが分かります。

一つひとつの試験は、どのくらいの規模?

台湾で行われた試験では、35〜64歳の男女40人が、1日120mgを12週間飲みました。偽の粉の組と比べて、しわの評価や肌の水分量、弾力がよくなっていました。日本で行われた試験では、肌の乾燥がある61人が1日120mgを6週間飲み、肌の水分量が偽の粉の組より増えています。この試験では分子量(分子の大きさ)の違う2種類を比べており、どちらでも水分量が増えていました。分子量の小さいほうの組では、飲み終えて2週間後にも差が残っていました。どちらの試験も、ヒアルロン酸の原料をつくる会社の社員が著者に入っています。

中国で行われた試験は、若い女性と年配の女性129人が対象でした。飲み始めて2〜8週間で、どちらの年代でも肌の水分量が増えたと報告されています。この試験にも原料メーカーの社員が加わっていますが、論文では利益相反はないと書かれています。

安全面で気をつけることは?

日本の61人の試験では、皮膚科の医師が全身の肌を診て、ヒアルロン酸による有害な出来事はなかったとしています。40本の試験のまとめでも、多くが24週間以内という期間の中では、サプリによる大きな問題は報告されていませんでした。ただ、どの試験も数十人から百数十人の規模で、長く飲み続けた場合のことは分かっていません。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
肌のうるおい(7本の比較試験のまとめ・2025年)根拠 有望偽の粉の組よりよくなった。人数が少なく、ばらつきが大きい
肌の弾力・しわの深さ(同じまとめ)根拠 有望偽の粉の組よりよくなった
肌のハリ・しわの体積・肌から逃げる水分(同じまとめ)根拠 有望はっきりした差なし
紫外線による肌の老化(40本の比較試験のまとめ・2025年)根拠 有望ヒアルロン酸ではっきりした差なし
乾燥肌の61人・1日120mg・6週間(日本)根拠 有望肌の水分量が偽の粉の組より増えた
飲んだヒアルロン酸が肌に届く仕組み根拠 動物原料メーカーの総説で報告。人でどれだけ届くかは不明
まだ分かっていないことまとめに入った試験は少なく、1本あたりの人数も数十人から百数十人です。試験ごとに飲んだ量や期間、測り方がばらばらで、2025年の7本のまとめでも著者自身が人数の少なさとばらつきを限界に挙げています。紹介した3本の試験はいずれも、ヒアルロン酸の原料をつくる会社の社員が著者に含まれます。多くの試験は12週間以内で、半年を超えて飲み続けた場合の結果や安全性は分かっていません。飲んだヒアルロン酸が人の肌にどれだけ届くのかも、まだはっきりしていません。肌の変化が見た目で分かるほどの差なのかも、確かめられていません。

では、どう考えればよいか

今の研究から言えるのは、肌のうるおいに小さな差が出る可能性がある、というところまでです。飲むかどうかは、費用と続けやすさを考えて決めることになります。肌の乾燥が気になるときは、保湿剤を塗るといった外側からの手入れと組み合わせる方法もあります。かゆみや赤みが続くときは、皮膚科で相談してください。

今日からできること
  • 飲むヒアルロン酸の研究は、肌のうるおいに小さな差が出る可能性がある段階だと知っておく
  • 試すときは、試験で多かった量(1日120mg前後)と期間(6〜12週間)を目安に、費用と続けやすさで決める
  • 肌の乾燥が気になるときは、保湿剤を塗るなど外側からの手入れも組み合わせる
  • 妊娠中・授乳中の方、持病で薬を飲んでいる方は、飲む前に医師に相談する。かゆみや赤みが続くときは皮膚科を受診する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
7本の比較試験のまとめ(J Drugs Dermatol 2025)飲むヒアルロン酸と偽の粉を比べた比較試験7本のメタ解析。肌のうるおい・弾力・しわの深さで統計的に有意な改善。ハリ・しわの体積・経表皮水分喪失は有意差なし(改善の傾向)。著者は人数の少なさと試験間のばらつきを限界に挙げ、より大きな試験が必要としている。資金は抄録に記載なし
光老化へのサプリ40試験のまとめ(Front Med 2025)2024年10月までの比較試験40本の系統的レビューとメタ解析。コラーゲンやフラバノールなどでは改善が見られた一方、ヒアルロン酸・リコピン・カロテノイドでは紫外線で赤くなる量(最小紅斑量)や弾力に有意な改善なし。試験期間(多くは24週間以内)中、いずれのサプリも安全とされた。著者は利益相反なしと開示
台湾の40人の試験(Nutrients 2021)35〜64歳の健康なアジア人男女40人。1日120mgを12週間、二重盲検・偽の粉と比較。しわの評価・角層の水分量・経表皮水分喪失・弾力が偽の粉の組より改善。著者のうち3人はヒアルロン酸の原料をつくる会社の社員
日本の乾燥肌61人の試験(J Clin Biochem Nutr 2015)肌の乾燥がある61人。分子量80万と30万のヒアルロン酸(1日120mg)か偽の粉を6週間、二重盲検。両群で肌の水分量が偽の粉の組より増え、30万の組は飲み終えた2週間後も差が残った。皮膚科医の診察でヒアルロン酸に関連する有害事象なし。著者の多くは原料メーカーの研究部門
中国の女性129人の試験(Skin Res Technol 2023)若年と高齢の女性129人、肌質の異なる人を含む二重盲検の比較試験。2〜8週間で両年代とも肌の水分量が増加、4〜8週間で肌の色調、12週間で表皮の厚みが増加。著者にヒアルロン酸メーカーの社員を含むが、論文では利益相反なしと記載
飲んだヒアルロン酸の吸収の総説(Nutr J 2014)原料メーカーの研究者による総説。飲んだヒアルロン酸の一部が吸収されて肌にも分布し、線維芽細胞でのヒアルロン酸の合成や増殖を促すと報告
出典
  1. Amin P, et al. Oral Hyaluronic Acid Supplement: Efficacy in Skin Hydration, Elasticity, and Wrinkle Depth Reduction. J Drugs Dermatol. 2025. PMID 40911749
  2. Yang Q, et al. Effectiveness of dietary supplements for skin photoaging in healthy adults: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Front Med (Lausanne). 2025. PMID 40761858
  3. Hsu TF, et al. Oral Hyaluronan Relieves Wrinkles and Improves Dry Skin: A 12-Week Double-Blinded, Placebo-Controlled Study. Nutrients. 2021. PMID 34203487
  4. Kawada C, et al. Ingestion of hyaluronans (molecular weights 800 k and 300 k) improves dry skin conditions: a randomized, double blind, controlled study. J Clin Biochem Nutr. 2015. PMID 25834304
  5. Gao YR, et al. Oral administration of hyaluronic acid to improve skin conditions via a randomized double-blind clinical test. Skin Res Technol. 2023. PMID 38009035
  6. Kawada C, et al. Ingested hyaluronan moisturizes dry skin. Nutr J. 2014. PMID 25014997
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加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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