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コラーゲンを飲むと肌は変わる? 比較試験のまとめと資金の偏り

結論は、肌のうるおいや弾力が増したとする比較試験は多いものの、企業の資金を受けていない試験や質の高い試験に絞ると差は見られなかった、というものです。飲むコラーゲン(コラーゲンペプチド)について、2021〜2025年の4つのまとめと2本の比較試験の結果を整理しました。

根拠 有望5分で読めます公開 2026.11.04更新 2026.11.04
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 比較試験をまとめた解析では、肌のうるおい・弾力・しわの数値が、偽の粉を飲んだ組より改善したと報告されている
  • 2025年の23試験のまとめでは、企業の資金を受けていない試験と質の高い試験に限ると、どの項目にも差が見られなかった
  • 試験の多くは1日2.5〜10gを8〜12週間、対象はほとんどが女性で、見た目の変化をどこまで実感できるかは分かっていない
  • 食品として売られているため、肌への働きを国が確かめたものではない

コラーゲンを飲んだ組で、肌のうるおいや弾力の数値が改善したとする比較試験は数多く報告されています。一方で、2025年のまとめでは、企業の資金を受けていない試験や質の高い試験に絞ると差が見られず、結論はまだ固まっていません。

ここで扱うのは、コラーゲンを細かく分解したコラーゲンペプチド(加水分解コラーゲン)の粉や飲料です。魚の皮や豚・牛の皮、骨などから作られています。

比較試験をまとめると、どんな結果だった?

2023年に台湾の研究チームが、26の比較試験(くじ引きで組に分け、片方には偽の粉を飲んでもらって比べる方法)、計1,721人をまとめました。コラーゲンを飲んだ組では、偽の粉の組より肌のうるおいと弾力が改善していました。ただし、含めた試験には偏りのおそれがいくつも見つかり、大きな試験で確かめる必要があると著者は書いています。

2021年のブラジルの研究チームのまとめ(19試験・1,125人、20〜70歳、95%が女性)でも、うるおい・弾力・しわで同じ方向の結果でした。2025年のインドネシアのまとめ(10試験・646人)では、使われた量は1日4gが最も多く、中央値は1日3.5gでした。

資金の出どころで、結果は変わる?

2025年に韓国の国立がんセンターなどのチームが、23の比較試験・1,474人を、資金の出どころと試験の質で分けて解析しました。全体では、うるおい・弾力・しわのどれも改善していました。

ところが、企業から資金を受けていない試験に限ると、3つの項目のいずれにも差は見られませんでした。差が出ていたのは、企業の資金を受けた試験の組です。質の高い試験だけを見ても差はなく、弾力の改善は質の低い試験でだけ見られました。著者は、肌の老化を防ぐ目的でコラーゲンを使うことを支持する臨床の根拠は現時点ではない、と結論づけています。

日本人に近い人を対象にした試験はある?

2024年には、東アジアの43〜65歳の女性85人を対象にした比較試験が報告されています。1日5gのコラーゲンペプチドか、偽の粉(マルトデキストリン)を84日間飲み、両方の組が同じ保湿クリームを使いました。84日後、コラーゲンの組では真皮の密度と肌の水分が偽の粉の組より改善していました。弾力やしわの見え方は、偽の粉の組でも84日後には改善していました。この試験は、コラーゲンを製造する会社の研究者が行ったものです。

ドイツでは2014年に、35〜55歳の女性69人が1日2.5gまたは5gを8週間飲む試験が報告されています。弾力はどちらの量でも偽の粉の組より改善しましたが、肌の水分は全体では差がはっきりしませんでした。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
肌のうるおい(26試験・1,721人のまとめ)根拠 有望偽の粉の組より改善。試験に偏りのおそれ
肌の弾力(同じまとめ)根拠 有望偽の粉の組より改善
企業の資金を受けていない試験だけで見たとき(23試験のまとめ)根拠 有望うるおい・弾力・しわのいずれも差なし
質の高い試験だけで見たとき(同じまとめ)根拠 有望いずれも差なし
東アジアの女性85人・1日5g・84日根拠 有望真皮の密度と水分が改善。弾力・しわは偽の粉の組でも改善
まだ分かっていないこと結果が企業の資金の有無で分かれる理由は、はっきりしていません。多くの試験はコラーゲンを製造・販売する会社の資金や研究者によるもので、結果のよい試験ほど発表されやすい偏りも否定できません。試験の多くは8〜12週間と短く、対象のほとんどが女性です。男性や70代以上、1年以上飲み続けた場合のことは分かっていません。測っているのは機械で測った水分や弾力の数値が中心で、本人や周りの人が見て分かるほどの変化かどうかは確かめられていません。魚・豚・牛のどれを原料にしたものがよいか、何gが適量かも決まっていません。

飲むかどうか、どう考えればよいか

コラーゲンは、体の中でアミノ酸や小さなペプチドに分解されてから吸収されます。飲んだコラーゲンがそのまま肌に届くわけではありません。数値の改善を報告した試験はありますが、企業の資金や試験の質を考えに入れると、はっきりした差があるとは言えない状況です。紹介した試験で重い副作用は報告されていませんが、多くは8〜12週間の短い試験です。

肌の乾燥やしわについては、日焼け止めや保湿のように、塗るケアの研究もあります。食事全体のたんぱく質が足りているかを確かめることも、飲むかどうかを決める前にできることです。

今日からできること
  • コラーゲンの粉や飲料を試すなら、研究で多く使われた1日2.5〜10gの範囲を目安にし、8〜12週間たっても変化を感じなければ続けるかどうかを見直す
  • 肌の乾燥やしわが気になる方は、日焼け止めや保湿剤など塗るケアの研究も合わせて確認する
  • 飲む前に、毎日の食事で肉・魚・卵・大豆などのたんぱく質がとれているかを確かめる
  • 魚・豚・牛などにアレルギーのある方は原料を確認する。腎臓の病気でたんぱく質を控えるよう言われている方、妊娠中・授乳中の方は、飲む前に医師に相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
23試験のまとめ(Am J Med 2025)PubMed・Embase・Cochraneを2024年6月14日まで検索。比較試験23本・1,474人。全体ではうるおい・弾力・しわが改善。製薬会社から資金を受けていない試験では3項目とも差なし、資金を受けた試験では差あり。質の高い試験では全項目で差なし、質の低い試験では弾力が改善。著者は肌の老化の予防・治療にコラーゲンを使う臨床の根拠は現時点でないと結論。韓国国立がんセンター・モナシュ大学。抄録に資金の記載なし
26試験のまとめ(Nutrients 2023)加水分解コラーゲンの比較試験26本・1,721人。偽の粉の組に比べ、うるおい(Z=4.94、p<0.00001)と弾力(Z=4.49、p<0.00001)が改善。うるおいへの影響は原料と飲んだ期間で異なった。含めた試験に複数の偏りのおそれ。大規模な比較試験が必要と著者。著者は利益相反なしと開示。台北医学大学など
10試験のまとめ(Indian J Dermatol Venereol Leprol 2025)2010〜2021年に発表された比較試験10本・646人。うるおい(標準化平均差1.25)と弾力(0.61)が改善。使われた量は1日4gが最多、中央値3.5g。限界: 天候の影響を調整できていない、対象が主に女性、ばらつきが中程度(I²=55〜57%)、偏りのリスクは不明な試験が多い、出版の偏りは評価できず
19試験のまとめ(Int J Dermatol 2021)二重盲検の比較試験19本・1,125人、20〜70歳、95%が女性。偽の粉に比べ、うるおい・弾力・しわで有利な結果。著者は90日間の摂取で効果があるとしている
東アジアの女性85人の試験(J Cosmet Dermatol 2024)43〜65歳の健康な女性85人。コラーゲンペプチド1日5gか偽の粉(マルトデキストリン5g)を84日間。両組とも開始28日前から同じ顔用クリームを使用。84日後に真皮の密度と肌の水分がコラーゲンの組で有意に改善。弾力・しわの見え方・爪の色はコラーゲンの組で28日目から、偽の粉の組でも84日目に改善。著者の多くはコラーゲンを製造する会社の所属
ドイツの女性69人の試験(Skin Pharmacol Physiol 2014)35〜55歳の女性69人を、2.5g・5g・偽の粉の3組(各23人)に分け、1日1回8週間。8週後、弾力は両方の量の組で偽の粉の組より有意に改善。肌の水分と水分の蒸発は一部の人の解析でよい傾向が見られたが有意差なし。副作用の報告なし。抄録に資金の記載なし
出典
  1. Myung SK, Park Y. Effects of Collagen Supplements on Skin Aging: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Am J Med. 2025. PMID 40324552
  2. Pu SY, et al. Effects of Oral Collagen for Skin Anti-Aging: A Systematic Review and Meta-Analysis. Nutrients. 2023. PMID 37432180
  3. Danessa G, et al. Effects of collagen-based supplements on skin's hydration and elasticity: A systematic review and meta-analysis. Indian J Dermatol Venereol Leprol. 2025. PMID 40826844
  4. de Miranda RB, et al. Effects of hydrolyzed collagen supplementation on skin aging: a systematic review and meta-analysis. Int J Dermatol. 2021. PMID 33742704
  5. Vleminckx S, et al. Influence of collagen peptide supplementation on visible signs of skin and nail health and -aging in an East Asian population: A double blind, randomized, placebo-controlled trial. J Cosmet Dermatol. 2024. PMID 39143887
  6. Proksch E, et al. Oral supplementation of specific collagen peptides has beneficial effects on human skin physiology: a double-blind, placebo-controlled study. Skin Pharmacol Physiol. 2014. PMID 23949208
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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