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薄毛になりやすい生活習慣はある? 喫煙や睡眠の研究で分かったこと

男性型の薄毛には遺伝が大きく関わりますが、喫煙や睡眠、お酒との関連も報告されています。2024〜2026年に発表された研究のまとめをもとに、どこまで分かっているかを整理しました。

根拠 初期4分で読めます公開 2026.10.24更新 2026.10.24
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 31の研究のまとめでは、家族に薄毛の人がいることが最も強い関連で、薄毛がある割合は約2.7倍だった
  • 喫煙は、薄毛がある割合とも進みやすさとも関連していた。喫煙だけを調べたまとめでも、吸ったことがある人は約1.8倍だった
  • お酒、睡眠不足や眠りの質の悪さ、太りすぎは、薄毛の進みやすさと関連していた
  • どれも観察研究で、生活習慣を変えて髪が増えるかを確かめた比較試験はまだない

喫煙やお酒、睡眠不足のある人ほど、男性型の薄毛が多い、または進みやすいという関連が、研究のまとめで報告されています。ただし、どれも観察研究の段階で、生活習慣を変えれば薄毛を防げるかは、まだ確かめられていません。

薄毛と生活習慣の研究は、どのように調べている?

ここで取り上げるのは、男性型脱毛症(AGA。男性ホルモンと遺伝が関わり、額の生え際や頭頂部から薄くなる薄毛)です。女性にも、頭頂部を中心に薄くなる同じ型の薄毛があります。

研究の多くは、薄毛のある人とない人の生活習慣を比べる方法をとっています。この方法では関連は分かりますが、生活習慣が薄毛の原因かどうかまでは分かりません。2026年1月には、こうした31の研究をまとめた解析が発表されました。薄毛のある人1万1,224人と、ない人3万6,825人のデータです。

遺伝と比べて、生活習慣の影響はどのくらい?

このまとめで最も強い関連があったのは、家族の薄毛でした。家族に薄毛の人がいると、薄毛がある割合は約2.7倍、薄毛が進みやすい割合は約4.2倍でした。父親に薄毛があることに限ると、約2.2倍です。

生活習慣では、喫煙が、薄毛がある割合(約1.5倍)とも、進みやすさ(約1.6倍)とも関連していました。お酒を飲むこと(約1.7倍)、睡眠が足りない、または眠りの質が悪いこと(約1.4倍)、太りすぎ(約2.3倍)は、薄毛の進みやすさと関連していました。太りすぎについては、推定の幅が広く、はっきりした数字とは言えません。

ほかに、男性の高血圧や、血糖を下げるホルモンであるインスリンの効きにくさとの関連も報告されています。

タバコを吸う量で違いはある?

2024年には、喫煙と男性の薄毛だけを調べた8つの研究のまとめも発表されました。吸ったことがある人は、吸ったことがない人に比べて、薄毛がある割合が約1.8倍でした。1日10本以上吸う人は、10本までの人に比べて約2倍です。

すでに薄毛がある人では、吸ったことがある人のほうが進みやすい傾向(約1.3倍)がありました。一方、吸う本数と進みやすさの間には、はっきりした関係は見られませんでした。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
家族の薄毛と、薄毛がある割合・進みやすさ(31研究のまとめ)根拠 初期ある割合は約2.7倍、進みやすさは約4.2倍
喫煙と、薄毛がある割合(8研究のまとめ)根拠 初期吸ったことがある人は約1.8倍。1日10本以上で約2倍
お酒・睡眠不足・太りすぎと、薄毛の進みやすさ(31研究のまとめ)根拠 初期それぞれ約1.7倍・約1.4倍・約2.3倍(太りすぎは推定の幅が広い)
眠りの問題と抜け毛(29研究のまとめ)根拠 初期抜け毛のある人で眠りの問題が多い。原因かどうかは不明
生活習慣を変えると薄毛を防げるか根拠 話題比較試験はまだない

睡眠や飲み物との関係は?

2026年に発表された睡眠と抜け毛の研究のまとめでは、29の研究を調べています。男性型の薄毛を含む、いくつかの種類の抜け毛のある人で、眠りの問題が多いと報告されていました。ただし半分は一時点だけを調べた研究で、研究チームも、根拠の質は低〜中程度としています。薄毛の悩みで眠れなくなるという、逆向きの関係もありうると書いています。

食事と髪の研究のまとめ(17の研究、6万1,332人)では、血液中のビタミンDや鉄が多い人ほど、抜け毛が少ない傾向がありました。お酒や甘い飲み物を多くとる人ほど、抜け毛が多い傾向も報告されています。中国の18〜45歳の男性1,028人のオンライン調査でも、甘い飲み物を多く飲む人ほど、男性型の薄毛が多いという結果でした。

まだ分かっていないこと紹介した研究はすべて、生活習慣と薄毛の関連を見た観察研究です。喫煙やお酒、睡眠が薄毛の原因なのか、ほかの要因(年齢やストレス、暮らし方の違い)によるものなのかは区別できません。禁煙や睡眠の改善で髪が増える、または薄毛の進み方が遅くなるかを確かめた比較試験は見当たりませんでした。研究の多くは中国など一部の国で行われ、喫煙や飲酒は自己申告です。31研究のまとめは2024年1月までの論文を対象にしており、太りすぎの推定は幅が広く、不確かです。睡眠のまとめでは、著者の一人が複数の製薬・化粧品の企業の顧問を務めていると開示しています。喫煙のまとめの第1著者は、研究を受託する企業に所属しています。

では、どうすればよいか

遺伝は変えられませんが、禁煙や睡眠の見直し、お酒や甘い飲み物を控えることは、体全体の健康のためにも勧められている習慣です。髪のためだけでなく、健康のための習慣として取り入れる方法が考えられます。抜け毛が急に増えた、まだらに抜けるといった場合は、別の原因のこともあるため、皮膚科で相談しましょう。

今日からできること
  • タバコを吸っている人は、禁煙外来や自治体の禁煙支援を調べてみる
  • 睡眠時間と、寝つき・夜中に目が覚める回数を1週間ほど記録してみる
  • お酒や甘い飲み物の量を見直し、水やお茶に置きかえる日をつくる
  • 抜け毛が急に増えた、まだらに抜けるなど、いつもと違う変化があれば皮膚科で相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
男性型脱毛症の危険因子のまとめ(BMC Public Health 2026)観察研究31本(2024年1月5日までに発表)、薄毛のある人1万1,224人・ない人3万6,825人。家族歴: 存在のオッズ比2.72、進行4.24。父親の家族歴2.22。喫煙: 存在1.46、進行1.60。飲酒(進行)1.72、睡眠不足・質の低下(進行)1.36、過体重・肥満(進行)2.31(95%信頼区間1.01〜5.29)。男性の高血圧1.60。インスリン抵抗性・空腹時インスリンの高値とも関連。著者は利益相反なしと開示
喫煙と男性型脱毛症のまとめ(J Cosmet Dermatol 2024)8研究、4つのメタ解析。喫煙経験ありで発症のオッズ比1.82。1日10本以上は10本までに比べて1.96。薄毛のある人の進行は喫煙経験ありで1.27。喫煙量と進行には有意な関連なし。第1著者は研究受託企業(カナダ)の所属
睡眠と抜け毛の系統的レビュー(Dermatol Ther (Heidelb) 2026)29研究(横断研究15本)。円形脱毛症14、男性型脱毛症11、休止期脱毛3など。抜け毛のある人で睡眠障害が一貫して多かった。根拠の質は低〜中程度で、因果関係は不明。双方向の関係の可能性。著者の一人が複数の製薬・化粧品企業の顧問と開示
食事と髪の系統的レビュー(Nutr Health 2026)17研究、6万1,332人(97%が女性)。PROSPERO登録。ビタミンDと鉄の値が高いほど脱毛が少ない関連。飲酒と甘い飲み物の多さは抜け毛と関連。利益相反なし
甘い飲み物と男性型脱毛症の横断研究(Nutrients 2023)中国31省の18〜45歳の男性、解析対象1,028人(平均27.8歳)。2022年1〜4月のオンラインの自己申告調査。甘い飲み物を多く飲む人ほど男性型脱毛症が多い関連。利益相反なし
出典
  1. Li H, et al. Risk factors for androgenetic alopecia: a systematic review and meta-analysis. BMC Public Health. 2026. PMID 41606541
  2. Gupta AK, et al. A meta-analysis study on the association between smoking and male pattern hair loss. J Cosmet Dermatol. 2024. PMID 38174368
  3. Boghosian T, et al. The Intersection of Sleep and Hair Loss: A Systematic Review. Dermatol Ther (Heidelb). 2026. PMID 41535530
  4. Gomes N, et al. Assessing the relationship between dietary factors and hair health: A systematic review. Nutr Health. 2026. PMID 40836838
  5. Shi X, et al. The Association between Sugar-Sweetened Beverages and Male Pattern Hair Loss in Young Men. Nutrients. 2023. PMID 36615870
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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