こんにちは。ReverseAging.Techです。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。この記事を書いている5/8時点でも未だ出口が見えず、日本でも多くの方が不安や不自由の中で過ごされているかと思います。
私たちの会社があるシンガポールでは、感染拡大のピークは過ぎたと見られていますが、いまだ感染者数は日々増えており、ロックダウンの段階的な緩和を慎重に進めている段階です。
これは私たちが幹細胞治療を提供しているマレーシアのクアラルンプールでも同様で、自国民・外国人を問わず、入出国時には「14日間の隔離」が義務付けられた状況が続いています。少しでも早くこの規制が緩和され、皆様に改めて幹細胞治療をご案内できる日が来ることを心待ちにしています。
そんな中、新型コロナウイルス関連でも幹細胞の話題が多くなって来ましたので、今回はいくつか実際の報道をご紹介しながら「新型コロナウイルスに対する幹細胞の効果」を考えていきます。
幹細胞による新型コロナウイルス患者への取り組み
まず我々が注目したのはこちらのニュースです。
幹細胞利用の治療法をUAEが開発「患者73人が回復」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000183130.html
新型コロナウイルスに感染した患者の血液から幹細胞を取り出すということは自家(患者本人の幹細胞を使う)ですから、私たちが提供するKINTARO細胞(他家の間葉系幹細胞)とは異なります。ちなみにKINTARO細胞は点滴で投与しますので、霧状にして肺に吸入させるという手法についての詳細は不明です。
ただ、この報道の通り「肺の細胞が再生し」「過剰な免疫反応が抑制され」「患者73人全員が回復」「副作用もなかった」とすれば、幹細胞の新型コロナウイルスに対する効果には大きな期待が持てると思います。
この件については後日Smart FLASHでも取り上げられていました。
73人全員完治も…新型コロナで注目集まる「ステムセル治療」
https://smart-flash.jp/sociopolitics/101416
*「ステムセル」は幹細胞のことを指します。
この記事ではアメリカ、中国、イスラエルでも同様に幹細胞による幹細胞治療が行われ、新型コロナウイルスによる重症例の1つである重度の呼吸不全に効果が見られるとの記述がありました。いずれにせよ、幹細胞が新型コロナウイルスへの対抗手段の1つとなり得るようです。
新型コロナウイルスが起こす「免疫の暴走による重篤化」にも幹細胞の効果が?
世界中で進んでいる研究によって、新型コロナウイルスの恐ろしさが少しずつ分かって来ていますが、その1つとして「免疫の暴走による重篤化」が挙げられます。
これは新型コロナウイルスが体内に入った後、肺や全身の臓器を急激に傷つけていくことによって、人間の体内にある「自己免疫」が過剰に反応し暴走、本来は人体を守るべきところを逆に傷つけてしまうことを指します。実際にこの危険性は多くの学者や研究機関が警鐘を鳴らしています。
免疫暴走で肺炎重篤化か 新型コロナ、全身臓器に侵入 研究で判明
https://www.sankei.com/life/news/200503/lif2005030074-n2.html
これは5/3の産経新聞の記事ですが、正にこの「免疫の暴走」について触れています。
冒頭のUAEの件に私たちが注目した理由の1つは「過剰な免疫反応を抑制」とあったからです。これは正に上記の「免疫の暴走」を指していると思われます。
ReverseAging.Techが提供するKINTARO細胞の持つ可能性
私たちがクアラルンプールで提供する幹細胞治療ではKINTARO細胞を使っています。これは幹細胞自体の能力が高い若年層(年齢と共に幹細胞自体の能力が低下することが分かっています)のロシア人の骨髄から採取した他家細胞を約2億個まで培養し、点滴にて体内に投与するものです。
これがUAEのケースと完全に同一とは限りませんが、そもそも幹細胞が「様々な細胞の元になる細胞」であることを考えると、KINTARO細胞の可能性も大いに感じずにはいられません。
いずれにせよ、新型コロナウイルスの1日でも早い収束が世界中で望まれている中で、幹細胞治療がその1つのソリューションになり得ることは間違いありません。
引き続き状況を注視しつつ、皆さまにもご紹介して行ければと思います。