みなさん、こんにちは、ReverseAging.Tech 薬剤師の安藤です。
「自家(脂肪)と他家(臍帯・骨髄)、結局どれが自分に合うのか?」
幹細胞治療を検討し始めると、情報が増えるほど迷いが深くなりがちです。
「自分の細胞だから安心……」と感じるのは自然なことです。
ただ、その直感だけで決めてしまうと、期待している目的と選択肢が噛み合わず、満足度にズレが生じる可能性があります。
同じ「幹細胞」と呼ばれていても、自家(脂肪)か他家(臍帯・骨髄)かによって細胞の性質や扱われ方が異なることがあるためです。
自家と他家の違いによって、施術後の体感や、体の変化を示す指標に影響する可能性が多いにあります。
そこで本記事では、次の3つの軸で選択肢を整理します。
①目的(美容・全身ケア/修復)
②品質(年齢の影響や「老化のサイン」との関係)
③手間と時間(準備や工程の違い)
みなさんの幹細胞選びを整理するヒントになれば幸いです。
大前提:幹細胞治療は「体の環境を整える」アプローチ

幹細胞治療というと、「体内に入れた細胞が定着し、新しい組織に置き換わる」とイメージされることがあります。
しかし現時点では、細胞が長く定着して組織を置き換えることよりも、免疫や炎症のバランスを整えたり、修復の流れを後押ししたりする働きが中心になりやすいと考えられています。
つまり、狙いは「パーツの交換」ではなく、「修復が進みやすい状態へ体の環境を整える」こと。
ここを押さえると、自家(脂肪)か他家(臍帯・骨髄)かを比べるときも、見るべきポイントがはっきりします。
中心は「分泌物質」による「環境の調整」

その免疫・炎症のバランスや、組織修復のサポートを担う要素であるのが、幹細胞が放出する「分泌物質」です。
たとえば、分泌物質として、次のような要素が組み合わさって働くと整理されています。
- 免疫や炎症に関わるタンパク質(サイトカイン・増殖因子などの体の反応を調整する信号)
- 細胞外小胞(エクソソームなどを含む、情報を運ぶ小さな粒)
- 組織の土台に関わる成分(コラーゲンやエラスチンなどの細胞外マトリックス)
大切なのは、幹細胞の「分泌の中身」や「出方」は一定ではない点です。
一般に、他家由来の幹細胞は高い品質を保ちやすい一方で、自家は個体差の影響を受けやすいと、整理されています。(詳細は後述)
まずは自家細胞について見ていきましょう。
自家(脂肪)のメリットと限界:「安心感」と「ばらつき・手間」の両面

自家(脂肪)由来の幹細胞が選択肢に上がる理由はシンプルです。「自分の細胞を使う」という安心感があり、理屈としても受け入れやすい。
一方で、自家は「いつでも・だれでも同じ品質」になりやすいわけではありません。
脂肪から採取した幹細胞は、その人の年齢や体内環境(炎症の状態、生活習慣、持病の影響など)の影響を受けやすく、さらに採取から投与までの工程で時間的・身体的負担が増えやすいという特徴があります。
自家(脂肪)の魅力:心理的ハードルが低く、受け入れやすい
自家(脂肪)の最大の強みは、他人由来に抵抗感がある方でも受け入れやすい点です。
現実的な面では、脂肪は採取できる量が比較的多く、理論上は細胞を確保しやすいという見方もあります。
つまり自家細胞点滴は、「自分の細胞を使いたい」という価値観が明確な人にとって、納得感を得やすい選択肢になり得ます。
年齢・炎症状態が品質を左右する

ただし自家は、「材料」が自分である以上、年齢や体内の炎症状態の影響から逃れにくいのが現実です。
一般に加齢や慢性的な炎症があると、細胞が増えにくくなったり、環境変化の影響を受けやすくなったりする方向が議論されます。
ここで押さえたいのは、「自家=安全」「自家=確実」と単純化できないことです。
自家は、治療の前提条件として本人のコンディションが品質に影響し得るため、同じ「脂肪由来」でも人によって差が出やすい、という構造を理解しておく必要があります。
「年齢をコピー」 vs 「若さを取り入れる」
自家(脂肪)を説明するうえでイメージしやすいのが、「自分の年齢をコピーする」という考え方です。
自家細胞は、年齢を重ねた本人から採取されるため、幹細胞の状態にも年齢に伴う変化が反映されます。
幹細胞が老化することでどういった変化があるのか?次の記事で詳述しておりますので、気になる方はご確認ください。

自家細胞点滴は、基本的には「自分の幹細胞を増やして活用する」という発想です。
一方、臍帯や骨髄など若いドナー由来の他家細胞点滴は、「より若い細胞を外部から取り入れる」という点で、コンセプトが大きく異なります。
この違いは、自家と他家を比較するときに押さえておきたい重要なポイントです。
意外と見落としがち:採取から投与まで「時間」と「負担」が増えやすい

もう一つの現実的な論点が、採取から投与までの工程です。
自家(脂肪)は一般に、採取(脂肪吸引など)→細胞の分離→培養→投与、という流れになりやすく、患者側の通院や準備期間が増える可能性があります。
手法や施設によりますが、採取から投与までに数週間〜数か月程度かかる場合もあります。
逆に言えば、自家を選ぶなら「自分の細胞を使う価値」と「工程・負担」を天秤にかけて納得できるかが重要です。
次に迷わないために:無料動画セミナーで「年齢・個体差」と他家細胞の魅力を整理
ここまででお伝えしたとおり、自家(脂肪)幹細胞点滴は「自分の細胞を使う安心感」がある一方で、年齢や体内環境の影響を受けやすく、個体差が結果に反映されやすい可能性があります。
ReverseAging.Techでは、こうした「迷いの核心」になりやすいポイントを、無料動画セミナーでわかりやすく整理しています。
もし幹細胞治療をご検討中であれば、まずは比較の視点をそろえるためにご活用ください。ご自身が納得して選ぶための「判断材料」としてお役立ていただければ幸いです。

