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健診のBMIは、いくつがいい? 年代別の目安と長生きの研究で分かったこと

健診の結果に必ず載るBMIは、体重と身長から出す体格の目安です。年代によって目標の範囲がどう違うのか、どのくらいのBMIで亡くなる危険が低いのかを、日本と海外の大規模な追跡研究から整理しました。

根拠 初期4分で読めます公開 2026.10.25更新 2026.10.25
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 厚生労働省の基準(2025年版)では、目標とするBMIの上限はすべての年代で24.9。下限は50〜64歳で20.0、65歳以上で21.5
  • 日本人約35万人の追跡研究では、亡くなる危険が最も低かったのはBMI 21〜27。やせている側でも危険は高かった
  • 世界の約1,060万人のまとめでは、BMI 20〜25で危険が最も低く、25を超えると上がっていた。上がり方は高齢になるほど緩やか
  • 体力の高い人ではBMIが高くても危険の差が見られなかったという研究のまとめもあるが、どれも観察研究で、原因と結果までは言えない

健診のBMIは、亡くなる危険が最も低いとされる範囲がおおむね20〜25で、日本人の大規模な追跡研究では21〜27でした。厚生労働省は年代ごとに目標の範囲を示しており、65歳以上では下限が21.5と、やや高めに設定されています。ただし、どれも観察研究をもとにした目安です。

BMIはどうやって計算する?

BMI(体格指数)は、体重(kg)を身長(m)で2回割って出す数値です。たとえば身長160cm、体重60kgの人は、60÷1.6÷1.6で約23.4になります。身長の違いをならして、体格を比べられるようにした指標です。

BMIは脂肪と筋肉を区別できません。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」も、BMIは肥満ややせを必ずしも正確に評価できる指標ではないと書いています。

年代ごとの目安は、いくつ?

同じ基準では、目標とするBMIの上限を、すべての年代で24.9としています。下限は18〜49歳が18.5、50〜64歳が20.0、65歳以上が21.5です。総死亡率をできるだけ低く抑えられる範囲を基本に、生活習慣病や、高齢者の体の働きの低下との関係も考えて決められました。

65歳以上では、総死亡率が最も低くなるのは20.0〜21.0付近でしたが、ほかに考えるべき健康の問題も勘案して、下限を21.5としています。基準は、65歳以上では一人ひとりの生活の質にも十分に配慮するよう求めています。

日本人の研究では、どのBMIで亡くなる危険が低い?

2011年に、日本の7つの追跡研究、約35万人をまとめた解析が発表されました。平均12.5年の追跡で、亡くなる危険が最も低かったのはBMI 21〜27の範囲でした。BMI 23〜25と比べると、男性では19〜21で1.27倍、14〜19で1.78倍と、やせている側で危険が高くなっていました。30〜40では、男女とも約1.4倍でした。

世界の239の追跡研究、約1,060万人をまとめた2016年の解析もあります。病気の影響を減らすため、たばこを吸わず持病のない人に絞って調べています。亡くなる危険が最も低かったのはBMI 20〜25で、25を超えると、BMIが5上がるごとに東アジアでは1.39倍になっていました。この上がり方は、70〜89歳では35〜49歳より緩やかでした。

やせている側でも、危険は高くなっていました。BMI 18.5〜20では1.13倍、18.5未満では1.51倍です。日本の研究と同じく、低すぎるBMIにも注意が必要なことが分かります。

少し太めのほうが長生き、は本当?

はっきりとは言えません。米国で約55万人を平均9年追跡した2023年の研究では、BMI 25〜30の人の亡くなる危険は、22.5〜25の人とほぼ同じか、わずかに低くなっていました。高齢者では、22.5〜35の間で差が見られませんでした。BMI 30以上では、危険が21〜108%高くなっていました。

体力との関係を調べたまとめもあります。2025年に発表された20の追跡研究のまとめでは、体力の高い人は、BMIが高くても亡くなる危険に普通体重の人と比べて差が見られませんでした。一方、体力の低い人は、どの体格でも危険が約2倍でした。BMIの数字だけでなく、体を動かす力も関わっている可能性があります。

ただし、体力の高い人なら太っていてもよい、とまでは言えません。体力の高い肥満の人の結果は幅が広く、観察研究のまとめでもあるため、はっきりした結論は出ていません。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
年代別の目標のBMI(厚生労働省の基準)根拠 確立上限24.9。下限は50〜64歳20.0、65歳以上21.5
亡くなる危険が最も低いBMI(日本人約35万人)根拠 初期21〜27。やせている側でも危険が高い
亡くなる危険が最も低いBMI(世界の約1,060万人のまとめ)根拠 初期20〜25。25を超えると上昇、高齢では緩やか
BMI 25〜30は危険が高いか(米国の約55万人)根拠 初期差がないか、わずかに低い。30以上では高い
体力が高ければ、高いBMIの危険は小さいか(20研究のまとめ)根拠 初期体力の高い人では差が見られなかった
まだ分かっていないことここで紹介した研究はすべて観察研究で、体重を変えると亡くなる危険が変わるかを確かめたものではありません。やせている人の中には、病気のために体重が減った人が含まれる可能性があり、研究によって結果が異なる理由の一つと考えられています。米国の研究は身長と体重を本人の回答で調べており、日本人とは体格の分布も違います。体力の研究のまとめでは、体力の高い肥満の人の結果は信頼区間が広く、はっきりした結論は出ていません。BMIは脂肪と筋肉を区別できないため、筋肉の多い人や、筋肉が減った高齢者の評価には限界があります。

健診の結果は、どう見ればよい?

まず、自分の年代の目標の範囲に入っているかを確かめます。そのうえで、1年ごとの変化を見ることが役に立ちます。思い当たる理由がないのに体重が減り続けている場合や、腹囲・血圧・血糖など、ほかの数値も基準から外れている場合は、医師に相談することをおすすめします。

今日からできること
  • 健診の結果で、自分の年代の目標の範囲(50〜64歳は20.0〜24.9、65歳以上は21.5〜24.9)に入っているかを確かめる
  • BMIの数字だけでなく、腹囲や血圧、血糖など、ほかの数値もあわせて見る
  • 1年ごとの変化を記録しておく。急な増減に気づきやすくなる
  • 思い当たる理由がないのに体重が減り続けているとき、持病があって減量を考えているときは、医師に相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
日本人の食事摂取基準(厚生労働省 2025年版)目標とするBMIの範囲(18歳以上・男女共通): 18〜49歳18.5〜24.9、50〜64歳20.0〜24.9、65歳以上21.5〜24.9。総死亡率をできるだけ低く抑えられるBMIを基本に、生活習慣病の有病率、医療費、高齢者と労働者の身体機能の低下との関連を考慮して設定。BMIは肥満ややせを必ずしも正確に評価できる指標ではないと注記
日本の7つの追跡研究のまとめ(J Epidemiol 2011)35万3,422人、平均追跡12.5年、死亡4万1,260人。BMI 23〜25と比べた全死亡のハザード比は、男性で14〜19が1.78、19〜21が1.27、21〜23が1.11、30〜40が1.36。女性で14〜19が1.61、19〜21が1.17、27〜30が1.08、30〜40が1.37。最も危険が低かったのはBMI 21〜27。資金・利益相反は抄録に記載なし
世界の239の追跡研究のまとめ(Lancet 2016)4大陸の1,062万5,411人。喫煙歴がなく持病のない人で、最初の5年を除いた395万1,455人を主に解析(死亡38万5,879人)。全死亡はBMI 20〜25で最小、18.5〜20で1.13倍、25〜27.5で1.07倍、27.5〜30で1.20倍。25を超えるとBMI 5ごとに東アジアで1.39倍。35〜49歳の1.52倍に対し70〜89歳では1.21倍。資金: 英国医学研究会議、英国心臓財団、英国国立健康研究所、米国国立衛生研究所
米国の約55万人の追跡研究(PLoS One 2023)1999〜2018年の米国国民健康聞き取り調査、55万4,332人(平均46歳)、追跡の中央値9年、死亡7万5,807人。BMI 22.5〜25と比べたハザード比は25〜27.5で0.95、27.5〜30で0.93。30以上で21〜108%上昇。高齢者では22.5〜35で有意な上昇なし。身長と体重は自己申告。著者は利益相反なしと開示
体力とBMIの20研究のまとめ(Br J Sports Med 2025)前向きコホート研究20本、39万8,716件の観察。普通体重で体力の高い人と比べ、全死亡のハザード比は過体重で体力の高い人0.96(95%信頼区間0.61〜1.50)、肥満で体力の高い人1.11(0.88〜1.40)で有意差なし。体力の低い人は普通体重1.92、過体重1.82、肥満2.04。体力は運動負荷試験で測定。著者は利益相反なしと開示
出典
  1. 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書 Ⅱ-1 エネルギー. 2024. リンク
  2. Sasazuki S, et al. Body mass index and mortality from all causes and major causes in Japanese: results of a pooled analysis of 7 large-scale cohort studies. J Epidemiol. 2011. PMID 21908941
  3. Global BMI Mortality Collaboration, Di Angelantonio E, et al. Body-mass index and all-cause mortality: individual-participant-data meta-analysis of 239 prospective studies in four continents. Lancet. 2016. PMID 27423262
  4. Visaria A, et al. Body mass index and all-cause mortality in a 21st century U.S. population: A National Health Interview Survey analysis. PLoS One. 2023. PMID 37405977
  5. Weeldreyer NR, et al. Cardiorespiratory fitness, body mass index and mortality: a systematic review and meta-analysis. Br J Sports Med. 2025. PMID 39537313
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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