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超加工食品は体に悪い? 追跡研究と比較試験で分かったこと

菓子パンやスナック菓子、甘い飲み物、ハム・ソーセージのような「超加工食品」は、多く食べる人ほど亡くなる割合が高いと報告されています。追跡研究と、食事を入れ替えて比べた試験を分けて、分かっていることを整理しました。

根拠 初期5分で読めます公開 2026.10.21更新 2026.10.21
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 超加工食品を多く食べる人ほど、亡くなる割合や2型糖尿病になる割合が高いという関連が、世界の追跡研究のまとめで報告されている
  • 米国の30年以上の追跡では、亡くなる割合の差は4%と小さく、食品の種類によって関連の強さが違った
  • 米国・日本・英国の比較試験では、超加工食品の多い食事のほうが、食べる量が増えるか、体重が減りにくかった
  • 日本の中年の調査では、1日のエネルギーの約4割を超加工食品からとっていた

超加工食品を多く食べる人ほど、亡くなる割合が高いことが、世界の追跡研究をまとめた解析で報告されています。ただし、これは関連を見た観察研究の結果で、超加工食品が寿命を縮めると確かめられたわけではありません。

一方、食事を入れ替えて比べた小規模な試験では、超加工食品の多い食事のほうが、食べる量が増えるか、体重が減りにくい結果が出ています。

超加工食品とは、どんな食品?

研究で使われているのは、ブラジルの研究者がつくったNOVA分類(食品を加工の度合いで4つに分ける方法)です。最も加工度の高いものが超加工食品で、工場で作られ、家庭の台所では使わない成分を加えた食品を指します。菓子パンやスナック菓子、甘い飲み物、カップ麺、ハムやソーセージなどが含まれます。

埼玉県で2011年に30〜59歳の617人の食事を記録した調査では、1日のエネルギーの38%を超加工食品からとっていました。超加工食品の割合が高い人ほど、脂質が多く、たんぱく質や食物繊維、鉄などが少ない傾向でした。

多く食べる人は、早く亡くなりやすい?

2024年に英国の医学誌BMJで、45の解析、のべ約990万人分をまとめた研究が発表されました。超加工食品を多く食べる人ほど、心臓や血管の病気で亡くなる割合が1.5倍、全体で亡くなる割合が1.21倍でした。2型糖尿病や不安・うつとの関連も報告されています。ただし、根拠の確かさは多くが「低い」か「非常に低い」と評価されました。

2025年には、118万人余りを追った18の研究のまとめが出ています。超加工食品の割合が10%増えるごとに、亡くなる割合が10%高くなる関係でした。ただし、研究ごとの結果のばらつきが大きいことも書かれています。

超加工食品なら、何でも同じ?

米国の医療職の男女約11万4,000人を30年以上追った研究では、結果が控えめでした。最も多く食べる組で、亡くなる割合は最も少ない組より4%高い程度です。がんや心臓の病気で亡くなる割合とは、関連が見られませんでした。

食品の種類で分けると、加工肉などのすぐ食べられる肉や魚の製品、甘い飲み物との関連がはっきりしていました。また、食事全体の質がそろった人どうしで比べると、超加工食品の量による差ははっきりしませんでした。超加工食品をひとまとめにして考えるより、どの食品をどれだけ食べるかを見るほうがよい可能性があります。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
超加工食品を多く食べる人は、亡くなる割合が高いか(45解析のまとめ)根拠 初期全体で1.21倍、心臓や血管の病気で1.5倍。根拠の確かさは多くが低い
超加工食品の割合と亡くなる割合(18研究のまとめ)根拠 初期10%増えるごとに10%高い。研究ごとのばらつきが大きい
30年以上の追跡で、食品の種類ごとに見ると(米国の約11万人)根拠 初期全体では4%高い程度。加工肉や甘い飲み物で関連がはっきり
超加工食品の多い食事で、食べる量や体重は変わるか(米国20人・日本9人の比較試験)根拠 有望食べる量が増え、体重が増えた
国の指針に沿った食事のなかで比べると(英国55人の比較試験)根拠 有望超加工食品の少ない食事のほうが体重が約1%多く減った

食事を入れ替えた試験では、どうなった?

原因と言えるかを確かめるには、比較試験(くじ引きで順番を決め、同じ人に2種類の食事を続けて食べてもらう方法)が役立ちます。

米国国立衛生研究所の試験では、20人の大人が施設に入り、超加工食品の多い食事と少ない食事を2週間ずつ食べました。カロリーや糖分、塩分、食物繊維はそろえ、食べる量は自由です。超加工食品の期間は1日に約500kcal多く食べ、体重は0.9kg増えました。もう一方の期間は0.9kg減っていました。

東京大学の病院でも、太り気味の日本人男性9人で同じ形の試験が行われました。1週間ずつ比べると、超加工食品の期間は体重が1.1kg多く増えていました。噛む回数も、カロリーあたりで少なくなっていました。

英国では、55人が国の食事の指針に沿った食事を8週間ずつ食べた試験があります。どちらの期間も体重は減りましたが、超加工食品の少ない食事では約2%、多い食事では約1%の減少でした。

まだ分かっていないこと亡くなる割合や病気との関係は、すべて観察研究によるものです。超加工食品を多く食べる人は、ほかの生活習慣や収入なども違う可能性があり、その影響を取りきれません。食事は質問票で調べることが多く、正確さにも限りがあります。比較試験は9〜55人と小さく、期間も1〜8週間と短いため、何年も続けたときの体重や病気への影響は分かっていません。超加工食品のどの性質(やわらかさ、味の濃さ、添加物など)が食べる量を増やすのかも、確かめられていません。日本人での追跡研究は少なく、日本の食事にそのまま当てはまるかは分かりません。研究者の一部には、食品企業や製薬企業からの資金、超加工食品に関する本の印税などがあると開示されています。

では、どうすればよいか

超加工食品を一切とらない必要があるとまでは、研究からは言えません。ただ、加工肉や甘い飲み物を減らし、野菜や魚、豆などの素材を使った食事を増やすことは、ほかの研究の結果とも合う方向です。

今日からできること
  • 1日の食事のうち、菓子パンやスナック菓子、甘い飲み物、ハム・ソーセージがどのくらいあるか振り返る
  • 甘い飲み物を、水やお茶に置き換えることから始める
  • 主食やおかずは、ごはんや魚、豆腐、野菜など、素材が分かるものを増やす
  • よく噛んで、ゆっくり食べる
  • 糖尿病や腎臓の病気などで食事の指導を受けている方は、食事を大きく変える前に医師や管理栄養士に相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
超加工食品と健康のアンブレラ・レビュー(BMJ 2024)2009〜2023年6月の45の統合解析、のべ988万8,373人。心血管疾患による死亡のリスク比1.50、2型糖尿病(用量反応)1.12、全死亡1.21など。GRADEで中等度は4解析のみ、ほかは低い・非常に低い。著者の所属機関が食品企業から研究資金を受けていると開示
超加工食品と全死亡の用量反応メタ解析(Syst Rev 2025)前向きコホート18研究、114万8,387人(死亡17万3,107人)。最多群対最少群のハザード比1.15、10%増えるごとに1.10。研究間の異質性が大きい(I²=83〜91%)。著者は利益相反なしと開示
米国の看護師・医療職の追跡研究(BMJ 2024)がん・心血管疾患・糖尿病のない女性7万4,563人、男性3万9,501人。追跡の中央値は女性34年・男性31年。最多の4分の1で全死亡のハザード比1.04。がん・心血管疾患による死亡とは関連なし。加工肉などの肉・魚製品で1.06〜1.43、甘い飲み物(人工甘味料を含む)で1.09。資金: 米国国立衛生研究所
超加工食品の食事と食べる量の比較試験(Cell Metab 2019)米国国立衛生研究所の施設に入った体重の安定した大人20人(平均31歳)。2週間ずつのクロスオーバー。提供するカロリー・エネルギー密度・栄養素・糖分・塩分・食物繊維をそろえた。超加工食品の期間に1日508kcal多く摂取。体重は0.9kg増加、もう一方の期間は0.9kg減少。共著者の1人が食品企業との関係を開示
日本人男性の比較試験(Diabetes Obes Metab 2024)東京大学医学部附属病院。持病で通院していない太り気味・肥満の日本人男性9人。1週間ずつのクロスオーバー(間に2週間の休み)。総エネルギーと栄養素をそろえた食事。超加工食品の期間に体重が1.1kg多く増え、1日813.5kcal多く摂取。カロリーあたりの噛む回数が少なかった。非盲検
UPDATE試験(Nat Med 2025)英国の成人55人(BMI 25以上40未満、ふだん超加工食品からエネルギーの50%以上をとる人)。英国の食事指針に沿った2種類の食事を8週間ずつ、量は自由。体重変化は超加工食品の少ない食事で−2.06%、多い食事で−1.05%、差−1.01%。軽い胃腸の症状はどちらでも多かった。研究者の一部に製薬企業の社員・株主、超加工食品の本の印税あり。登録: NCT05627570
埼玉県の食事調査(Public Health Nutr 2019)2011年の埼玉県民健康・栄養調査。30〜59歳の男性256人・女性361人、1〜2日の食事記録。超加工食品が1日のエネルギーの38.2%。超加工食品の割合が高いほど脂質・飽和脂肪酸が多く、たんぱく質・食物繊維・鉄などが少なかった。横断研究
超加工食品と健康のシリーズ論文(Lancet 2025)NOVA分類をつくった研究者らによる、叙述的・系統的レビューとメタ解析を組み合わせた総説。超加工食品の多い食事が、栄養の偏りや食べ過ぎを通じて慢性疾患の危険を高めるという仮説を支持すると結論。資金: ブルームバーグ・フィランソロピーズ
出典
  1. Lane MM, et al. Ultra-processed food exposure and adverse health outcomes: umbrella review of epidemiological meta-analyses. BMJ. 2024. PMID 38418082
  2. Liang S, et al. Ultra-processed foods and risk of all-cause mortality: an updated systematic review and dose-response meta-analysis of prospective cohort studies. Syst Rev. 2025. PMID 40033461
  3. Fang Z, et al. Association of ultra-processed food consumption with all cause and cause specific mortality: population based cohort study. BMJ. 2024. PMID 38719536
  4. Hall KD, et al. Ultra-Processed Diets Cause Excess Calorie Intake and Weight Gain: An Inpatient Randomized Controlled Trial of Ad Libitum Food Intake. Cell Metab. 2019. PMID 31105044
  5. Hamano S, et al. Ultra-processed foods cause weight gain and increased energy intake associated with reduced chewing frequency: A randomized, open-label, crossover study. Diabetes Obes Metab. 2024. PMID 39267249
  6. Dicken SJ, et al. Ultraprocessed or minimally processed diets following healthy dietary guidelines on weight and cardiometabolic health: a randomized, crossover trial. Nat Med. 2025. PMID 40760353
  7. Koiwai K, et al. Consumption of ultra-processed foods decreases the quality of the overall diet of middle-aged Japanese adults. Public Health Nutr. 2019. PMID 31218993
  8. Monteiro CA, et al. Ultra-processed foods and human health: the main thesis and the evidence. Lancet. 2025. PMID 41270766
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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