オフィスの机の前で立ち上がって伸びをする40代の男性

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座りっぱなしは体に悪い? 立つ・歩くで差は縮まるか

デスクワークや車の運転、夜のテレビ。1日の大半を座って過ごす人は少なくありません。座る時間と健康の関係、そして立つ・歩くことで差が縮まるのかを、人の研究から整理しました。

根拠 初期5分で読めます公開 2026.10.15更新 2026.10.15
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 座る時間が長い人ほど、追跡中に亡くなる割合が高いという関連が、約100万人のまとめや日本の6万人の調査で報告されている
  • ただし、1日60〜75分ほど体を動かしている人では、座る時間が長くても差ははっきりしなかった
  • 座りっぱなしを短い歩行で区切ると、その日の食後の血糖の上がり方が小さくなることが、比較試験のまとめで確かめられている
  • 立つだけでも食後の血糖はわずかに下がったが、歩くほうが差は大きかった

座る時間が長い人ほど、追跡中に亡くなる割合が高いことが、観察研究で報告されています。一方で、よく体を動かしている人ではその差がはっきりせず、座りっぱなしを短い歩行で区切ると、食後の血糖の上がり方が小さくなることも比較試験で分かっています。

座る時間が長い人は、亡くなる割合が高い?

2016年に、16の追跡調査をまとめた解析が発表されました。座る時間の分析に使われたのは約100万人で、2〜18年追跡し、その間に約8万5,000人が亡くなっています。

座る時間が1日8時間を超え、運動量も最も少ない組では、座る時間が4時間未満でよく動く組に比べて、亡くなる割合が59%高くなっていました。座る時間が4時間未満でも、運動量が最も少ない組では27%高くなっていました。座る時間だけでなく、体を動かす量も大きく関わっていることが分かります。

日本では、全国の6万4,456人を約7.7年追跡した研究があります。座る時間が1日2時間増えるごとに、亡くなる割合は約15%高くなっていました。高血圧や脂質異常、糖尿病がある人では、この関連がさらに強く出ていました。

よく動けば、座る時間の影響は小さくなる?

先ほどの100万人のまとめで注目されたのが、最もよく動く組です。この組では、1日8時間を超えて座っていても、亡くなる割合の上昇ははっきりしませんでした。研究チームは、早歩きくらいの中強度の運動を1日60〜75分ほど行うと、座る時間の長さによる差がなくなるようだと結論しています。

1日60〜75分は、多くの人にとって簡単な量ではありません。ただ、この解析では運動量が少ない組ほど、座る時間が長いことと亡くなる割合の関係が強く出ていました。運動量の少ない人が動く時間を少しでも増やすことにも、意味がある可能性があります。

ただし、テレビを見る時間は別でした。1日3時間以上テレビを見る人は、ほとんどの組で亡くなる割合が高く、最もよく動く組でも5時間以上では16%高くなっていました。

座りっぱなしを区切ると、何が変わる?

ここからは比較試験(同じ人に、座り続ける日と途中で動く日の両方を体験してもらい、比べる方法)の話です。

2026年に、こうした試験をまとめた解析が出ました。53の研究のうち39をまとめると、10分未満の休憩を3時間に3回以上はさむことで、食後の血糖とインスリンの上がり方が小さくなっていました。差が大きかったのは歩く休憩で、15〜20分ごとに区切った場合でした。肥満のある人では、血糖の差がより大きい傾向も見られました。

ただし、これらはいずれも1日だけの実験です。食事の内容や時間をそろえたうえで、その日の食後の数値を比べています。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
座る時間が長い人ほど、亡くなる割合が高いか(約100万人・16の調査のまとめ)根拠 初期運動量が少ない人では高い。最もよく動く人では差がはっきりしない
日本人で座る時間と亡くなる割合(6万4,456人・約7.7年)根拠 初期座る時間が2時間増えるごとに約15%高い
座りっぱなしを短い休憩で区切ると、食後の血糖・インスリンは変わるか(39研究のまとめ)根拠 確立その日の上がり方が小さくなる。歩く休憩・15〜20分ごとで差が大きい
立つ休憩と歩く休憩の比較(7研究のまとめ)根拠 有望立つだけでも血糖はわずかに下がる。歩くほうが差が大きい
立って作業できる机で、職場で座る時間は減るか(試験のまとめ)根拠 有望1日約100分減(3か月まで)。長く続くかは不明

立つだけでも効果はある?

立つ休憩と歩く休憩を、同じ試験の中で比べた7つの研究のまとめがあります。参加者の多くは、体重が多めの大人でした。座り続ける日に比べると、立つ休憩でも食後の血糖はわずかに下がっていました。ただ、インスリンや血圧には差がなく、軽く歩く休憩のほうが血糖もインスリンも大きく下がっていました。

職場で立って作業できる机を使った試験のまとめでは、職場で座る時間が3か月までで1日平均約100分、3〜12か月で約57分減っていました。ただし、根拠の確かさは低いとされています。それより長く続くかは、このまとめでは確かめられていません。

まだ分かっていないこと座る時間と亡くなる割合の関係は、すべて観察研究によるものです。もともと体調がよくない人ほど座る時間が長くなる、といった逆向きの影響を取りきれません。座る時間は本人の回答で調べた研究が多く、正確さにも限りがあります。座りっぱなしを区切る試験は、1日だけ実験室で行うものがほとんどで、食後の血糖などの数値が一時的に変わることまでしか分かっていません。これを何年も続けたときに、病気や寿命に差が出るかは確かめられていません。立って作業できる机の試験は人数が少なく、追跡も短いものが中心です。

では、どうすればよいか

座る時間を減らすこと、そして1日のどこかで体を動かすことの両方が大切だと考えられます。長く座る日は、20〜30分に1回立ち上がり、数分歩くことから始めてみてください。

今日からできること
  • 長く座る日は、20〜30分に1回立ち上がり、数分歩く
  • 電話や立ち話のときは、立ったまま、または歩きながら行う
  • テレビを見る時間を決め、番組の合間に立ち上がる
  • 早歩きなど、息が少し弾むくらいの運動を1日のどこかに入れる
  • 持病のある方、足腰に痛みのある方は、運動の量や強さを医師に相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
座る時間と運動量のまとめ(Lancet 2016)16の前向きコホート研究を同じ基準でまとめた解析。座る時間のデータは13研究・100万5,791人、追跡2〜18.1年、死亡8万4,609人。基準(座る4時間未満・運動量が最も多い組)に比べ、座る8時間超・運動量最少の組のハザード比1.59、座る4時間未満・運動量最少で1.27、座る8時間超・運動量最多で1.04(有意差なし)。テレビ視聴は1日3時間以上でほぼ全組で死亡が増加、運動量最多の組では5時間以上で1.16。資金なし
日本多施設共同コホート研究(J Am Heart Assoc 2021)日本人6万4,456人(男性2万9,022人・女性3万5,434人)、追跡7.7年、死亡2,257人。座る時間が2時間増えるごとの全死亡のハザード比1.153。高血圧・脂質異常・糖尿病がない人で1.125、糖尿病がある人で1.272、3つすべてがある人で1.417(余暇の運動量を考慮)。座る時間は自己申告。利益相反なし
座りっぱなしを区切る試験のまとめ(Obes Rev 2026)実験室で24時間未満の無作為化クロスオーバー試験。53研究を採用し39研究をメタ解析。10分未満の休憩を3時間に3回以上。食後血糖の増加面積の標準化平均差−0.30、インスリン−0.30。歩く休憩で効果が最大(血糖−0.33、インスリン−0.44)、15〜20分ごとの区切りで血糖−0.51。利益相反なし
立つ休憩と歩く休憩のまとめ(Sports Med 2022)1日のみの無作為化クロスオーバー試験7本。参加者の多くは過体重・肥満の成人。立つ休憩で食後血糖が低下(効果量−0.31)、インスリン・収縮期血圧は差なし。軽い歩行で血糖−0.72、インスリン−0.83。歩行は立つ休憩より血糖・インスリンとも低い。利益相反なし
職場で座る時間を減らす取り組みのコクラン・レビュー(2018)34研究・3,397人、すべて高所得国。立って作業できる机で、職場で座る時間が3か月までで1日平均100分減(10研究・低い確実性)、3〜12か月で57分減(2研究)。それより長期の根拠なし。歩く方針や情報提供の効果は一貫しない
出典
  1. Ekelund U, et al. Does physical activity attenuate, or even eliminate, the detrimental association of sitting time with mortality? A harmonised meta-analysis of data from more than 1 million men and women. Lancet. 2016. PMID 27475271
  2. Koyama T, et al. Effect of Underlying Cardiometabolic Diseases on the Association Between Sedentary Time and All-Cause Mortality in a Large Japanese Population: A Cohort Analysis Based on the J-MICC Study. J Am Heart Assoc. 2021. PMID 34121417
  3. Gale JT, et al. The Acute Effects of Interrupting Prolonged Sitting With Regular Activity Breaks on Postprandial Glucose and Insulin in Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis. Obes Rev. 2026. PMID 42070794
  4. Buffey AJ, et al. The Acute Effects of Interrupting Prolonged Sitting Time in Adults with Standing and Light-Intensity Walking on Biomarkers of Cardiometabolic Health in Adults: A Systematic Review and Meta-analysis. Sports Med. 2022. PMID 35147898
  5. Shrestha N, et al. Workplace interventions for reducing sitting at work. Cochrane Database Syst Rev. 2018. PMID 29926475
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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