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ヒアルロン酸は飲んでも肌に意味がある? 比較試験とまとめで分かったこと

化粧品だけでなく、飲む食品としても売られているヒアルロン酸。肌のうるおいやしわを測った比較試験と、それをまとめた2つの解析から、どこまで分かっているかを整理しました。

根拠 有望4分で読めます公開 2026.10.24更新 2026.10.24
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 1日120mgを6〜12週間飲む比較試験で、肌のうるおいや弾力の数値がよくなったという報告がある
  • 比較試験7本のまとめでは、うるおい・弾力・しわの深さで差があったが、著者は人数が少ないとしている
  • サプリ40試験のまとめでは、ヒアルロン酸は光老化の指標にはっきりした差を示さなかった
  • 紹介した個別の試験は、いずれも原料をつくる企業の社員が研究に加わっている

ヒアルロン酸を飲む比較試験では、肌のうるおいや弾力の数値がよくなったという報告がいくつかあります。ただ、試験をまとめた解析の結論は分かれており、試験の多くは原料をつくる企業が関わった小規模なものです。

ヒアルロン酸とは、どんな成分?

ヒアルロン酸は、もともと体の中にある成分で、水分を抱え込む性質があります。肌のほか、関節の液などにも含まれています。化粧品に配合されるほか、日本では飲む食品としても売られています。

試験で使われている量は、1日120mgが多く、期間は6〜12週間ほどです。肌の状態は、うるおい(角層の水分量)や弾力、目元のしわの深さなどを、専用の機械で測って比べます。

比較試験では、何が報告されている?

ここでいう比較試験は、ヒアルロン酸を飲む組と、見た目が同じ偽物を飲む組に、くじ引きで分けて比べる試験です。

日本では、肌の乾燥がある61人が、1日120mgを6週間飲む試験が行われました。ヒアルロン酸の組では、偽物の組より肌の水分量が増えたと報告されています。顔の肌の状態を本人に尋ねたアンケートでも、ヒアルロン酸の組のほうがよい回答でした。皮膚科医の診察で、飲んだことによる有害な出来事は見られませんでした。

台湾の試験は、35〜64歳の健康なアジアの男女40人が対象です。1日120mgを12週間飲んだ組では、しわの評価、水分量、弾力などが偽物の組よりよい結果でした。

2025年には、チェコで150人の試験が発表されました。1日60mgと120mgの2つの量を、12週間比べています。120mgの組で、うるおいと弾力が高まり、目元のしわが浅くなったと報告されました。60mgの組は、同じ方向で差が小さめでした。一方、肌の色や赤み、毛穴の大きさ、つやには変化がありませんでした。

なお、この3つの試験はいずれも、ヒアルロン酸の原料をつくる企業の社員が研究者に入っています。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
肌のうるおい(角層の水分量)は増えるか(比較試験・7試験のまとめ)根拠 有望偽物より増えたと報告。試験は小規模
肌の弾力・目元のしわの深さ(同じまとめ・150人の試験)根拠 有望差があったと報告。はり・しわの体積は差なし
日光による肌の老化の指標(サプリ40試験のまとめ)根拠 有望ヒアルロン酸でははっきりした差なし
肌の色・赤み・毛穴(150人の試験)根拠 有望変化なし
24週までの安全性(サプリ40試験のまとめ)根拠 有望試験の期間内で、問題は報告されていない

試験をまとめると、どうなる?

2025年に、飲むヒアルロン酸の比較試験7本をまとめた解析が発表されました。うるおい、弾力、しわの深さで、偽物より統計的にはっきりした差があったと報告しています。肌のはり、しわの体積、肌から逃げる水分の量では、はっきりした差は出ませんでした。著者は、人数が少なく、試験ごとのやり方の違いも大きいので、より大きな試験が必要だとしています。

同じ2025年に、別の解析も出ています。こちらは、日光による肌の老化(光老化)に対して、飲むサプリの比較試験40本を種類ごとにまとめたものです。コラーゲンや、カカオなどに含まれるフラバノールでは、肌の弾力などで差が見られました。ヒアルロン酸では、光老化の指標や弾力にはっきりした差は見られなかったとされています。

2つの解析は、集めた試験と、何を測ったかが違います。そのため、どちらかが誤りというより、「うるおいの数値には差が出た試験がある。光老化への影響は確かめられていない」と読むのが妥当でしょう。

また、試験で差が出たのは、主に機械で測った数値です。その差が、鏡で見て分かるほどの変化なのかは、抄録からは読み取れません。肌の状態は季節や生活によっても変わるので、数値の小さな差をどう受け止めるかには注意が必要です。

まだ分かっていないこと試験の多くは数十人から150人ほどで、期間も6〜12週間と短く、それより長く飲んだときの変化は分かっていません。紹介した個別の試験は、いずれもヒアルロン酸の原料をつくる企業の社員が研究者に加わっています。150人の試験は、臨床試験の登録が試験のあとに行われていました。2つのまとめの結論は分かれており、光老化への影響ははっきりしません。飲んだヒアルロン酸がどれだけ肌まで届くかについて、人での確認は限られています。試験の参加者は健康な人や肌が乾燥している人で、持病のある人、妊娠中・授乳中の人での安全性は確かめられていません。

では、どう考えればよいか

飲むヒアルロン酸は食品です。研究はまだ途中で、試験の多くが企業の関わる小規模なものだと知ったうえで、無理なく続けられるかどうかで決めるのがよいでしょう。広告で紹介される試験を見るときは、人数と期間、誰の資金で行われたかにも目を向けてみてください。肌の乾燥やかゆみが続くときは、まず皮膚科で相談することをおすすめします。

今日からできること
  • 飲む場合は、試験で使われた量(多くは1日120mg)と期間(6〜12週間)を目安として知っておく
  • 広告で試験が紹介されていたら、人数・期間・資金の出どころを確認する
  • 持病がある人、薬を飲んでいる人、妊娠中・授乳中の人は、飲む前に医師に相談する
  • 肌の乾燥やかゆみが続くときは、皮膚科で相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
飲むヒアルロン酸のメタ解析(J Drugs Dermatol 2025)PubMed と Google Scholar から比較試験7本を集めて解析。うるおい・弾力・しわの深さで偽物の組と統計的に有意な差。はり・しわの体積・経表皮水分喪失量は有意差なし。著者は人数の少なさと試験間の不均一性を限界として挙げている。抄録に資金の記載なし
光老化に対するサプリのメタ解析(Front Med 2025)2024年10月までの比較試験40本。コラーゲン・フラバノールなどのポリフェノールで最小紅斑量や弾力(R2)に差。ヒアルロン酸・リコピン・カロテノイドは有意な差なし。2本以下の試験しかない成分は判定できず。24週以内の試験期間で安全性の問題なし。PROSPERO 登録 CRD42023472473。著者は利益相反なしと開示
チェコの比較試験(Sci Rep 2025)健康な白人の成人150人、ヒアルロン酸ナトリウム1日60mg・120mg・偽物の3組で12週間。120mgでうるおい・弾力が上がり、経表皮水分喪失量・皮脂・目元のしわの深さが減少。60mgは同じ方向で小さめ。色・赤み・毛穴・つやは変化なし。著者の多くが原料企業の社員。ClinicalTrials.gov NCT07065110(試験後の登録)
台湾の比較試験(Nutrients 2021)35〜64歳の健康なアジアの男女40人、1日120mgを12週間。しわの評価・角層の水分量・経表皮水分喪失量・弾力で偽物の組より有意に改善。共著者3人が原料企業の社員
日本の比較試験(J Clin Biochem Nutr 2015)肌が乾燥している61人、分子量80万と30万のヒアルロン酸を1日120mg、または偽物を6週間。2つのヒアルロン酸の組で肌の水分量が偽物の組より増加。皮膚科医の診察で、摂取に関連する有害事象なし。著者の多くが原料企業の社員
出典
  1. Amin P, et al. Oral Hyaluronic Acid Supplement: Efficacy in Skin Hydration, Elasticity, and Wrinkle Depth Reduction. J Drugs Dermatol. 2025. PMID 40911749
  2. Yang Q, et al. Effectiveness of dietary supplements for skin photoaging in healthy adults: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Front Med (Lausanne). 2025. PMID 40761858
  3. Dolečková I, et al. Oral sodium hyaluronate improves skin hydration, barrier function and signs of aging: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial in 150 healthy adults. Sci Rep. 2025. PMID 41422283
  4. Hsu TF, et al. Oral Hyaluronan Relieves Wrinkles and Improves Dry Skin: A 12-Week Double-Blinded, Placebo-Controlled Study. Nutrients. 2021. PMID 34203487
  5. Kawada C, et al. Ingestion of hyaluronans (molecular weights 800 k and 300 k) improves dry skin conditions: a randomized, double blind, controlled study. J Clin Biochem Nutr. 2015. PMID 25834304
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加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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