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顔の体操やマッサージで、たるみは変わる? 研究のまとめで分かったこと

表情筋トレーニングや顔ヨガ、ローラーやかっさのマッサージは、手軽な手入れとして人気があります。たるみやしわにどこまで意味があるのかを、研究のまとめと試験から整理しました。

根拠 初期4分で読めます公開 2026.10.22更新 2026.10.22
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 12の研究・321人をまとめた2025年の系統的レビューでは、頬やあごの輪郭など一部で改善が報告されたが、効果は確かめられていないと結論している
  • 比べる組を置いた18人の試験では、5か所のうち差が出たのは口の上の1か所だけだった
  • 研究の多くは少人数で、比べる組がないか、評価の方法がまちまちである
  • 副作用の報告はなく、日焼け止めなど確かめられた手入れに加えて試すことはできる

顔の体操(表情筋トレーニング・顔ヨガ)やマッサージで、たるみやしわが目立たなくなったという報告はありますが、効果はまだ確かめられていません。2025年の系統的レビューも、少人数の研究が中心で、根拠は不十分だと結論しています。

研究の段階としては、人を対象にした小規模な試験と、比べる組のない研究が集まっている状態です。

顔の体操で、たるみやしわは変わる?

2025年に、英国の研究チームが系統的レビュー(決まった手順で関連する研究を集め、まとめて評価する方法)を発表しました。顔の体操や、口まわりの筋肉の使い方を整える訓練、手によるマッサージを調べた12の研究で、対象は30〜70歳の女性321人です。

改善が報告されたのは、頬やあご先の輪郭、目のまわりといった一部の部位に限られていました。研究ごとに方法や測り方が異なり、人数も少なく、男性は含まれていません。研究チームは、効果があると確信をもって言える段階にはないとして、より大きな比較試験が必要だとしています。

2024年のイタリアの系統的レビューは、21の研究を集めています。しわや筋肉のこわばりが減った、左右の対称性や肌の弾力がよくなったといった報告がありました。ただし、評価の方法は研究ごとに大きく異なり、機器を使って測ったデータがある研究は48%でした。

比べる組のある試験では、どうだった?

2014年のベルギーの系統的レビューは、当時までの9つの報告を調べました。どれも良い結果を報告していましたが、比較試験(くじ引きなどで組を分け、片方だけに方法を試して比べる試験)は1本もありませんでした。多くは、研究者や参加者自身が見た目を評価したもので、評価する人に組分けを伏せる工夫もされていませんでした。

同じ研究グループは、比べる組を置いた試験も行っています。18人のうち9人が7週間、毎日顔の体操をしました。額や口の横のしわ、あごのラインなど5か所の写真を、一般の人が見比べて評価しています。体操をした組と、しなかった組で差が出たのは、口の上の1か所だけでした。研究チームは、効果があるとは結論できないとしています。

米国では、中年の女性を対象に、20週間の顔の体操と見た目の関係を調べた予備的な試験も報告されています。この試験では、使われた体操の指導法を考案した人が著者に入っていました。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
顔の体操・マッサージで見た目が変わるか(12の研究のまとめ・2025年)根拠 初期頬・あごの輪郭・目のまわりで改善の報告。効果は不十分な根拠
顔の体操の研究全体(21の研究のまとめ・2024年)根拠 初期しわや弾力の改善の報告。評価の方法がまちまち
比べる組を置いた試験(18人・7週間)根拠 初期5か所のうち口の上の1か所だけ差
器具を使った顔の筋肉の運動(50人・8週間・比べる組なし)根拠 初期頬などの筋肉の断面積が増えた
ローラーとかっさの比較(34人・8週間)根拠 初期どちらも輪郭の距離が2〜3mm短く。何もしない組はない

器具やマッサージの研究は?

韓国では、器具を使った顔の筋肉の運動を、50人の女性が1日2回30秒ずつ8週間続けた研究があります。超音波で測ると、頬などの筋肉の断面積が増え、顔の下半分の面積も小さくなっていました。ただし、比べる組はなく、同じ人の前後を比べた結果です。

2025年には、顔用のローラーと、かっさ(板状の道具で肌をなでるマッサージ)を比べた試験が報告されました。20〜50歳の女性34人を2つの組に分け、どちらかを1回10分、週5回、8週間続けています。どちらの組でも、顔の輪郭を測った距離が2〜3mmほど短くなりました。ローラーの組では、肌の弾力の値も7〜9%ほど上がっていました。

この試験は2つの方法を比べたもので、何もしない組は置いていません。そのため、変化がマッサージそのものによるものかどうかは区別できません。

まだ分かっていないこと顔の体操やマッサージを、何もしない組と比べた大きな比較試験はまだありません。2025年の系統的レビューに入った研究は合わせて321人と少なく、方法や測り方が研究ごとに異なり、男性は含まれていません。2014年のまとめでは、当時の研究に比較試験は1本もなく、評価の多くが研究者や参加者自身によるものでした。米国の予備的な試験では、使われた体操の指導法の考案者が著者に入っています。ローラーとかっさの試験は何もしない組を置いておらず、効果が何か月続くか、やめたあとどうなるかも分かっていません。

では、どう考えればよいか

顔の体操やマッサージは、道具がほとんど要らず、2025年のまとめでも副作用の報告はありませんでした。続けたい方が試すことに大きな問題は見当たりません。ただし、たるみやしわへの効果は、まだ比較試験で確かめられていない段階です。

肌の見た目については、日焼け止めのように比較試験で確かめられた手入れがあります。顔の体操は、そうした手入れに置き換えるものではなく、加えて楽しむものと考えるのが現実的です。

今日からできること
  • 顔の体操やマッサージを試す場合は、たるみやしわへの効果はまだ確かめられていない段階だと知ったうえで、無理のない範囲で行う
  • 肌を強くこすったり引っぱったりしない。マッサージをするときは、乳液やクリームで肌のすべりをよくする
  • 日焼け止めなど、比較試験で確かめられている手入れを先に続ける
  • あごの関節に痛みがある方、顔の神経や皮膚の病気で治療中の方は、始める前に医師・歯科医師に相談する。痛みや赤みが出たら中止する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
12の研究のまとめ(Aesthet Surg J Open Forum 2025)PROSPEROに登録した系統的レビュー。成人を対象に、顔の体操・口まわりの筋機能の訓練・手によるマッサージを調べた12の研究、30〜70歳の女性321人(顔の体操6、筋機能の訓練4、マッサージ2)。改善の報告は頬・あごのライン・目のまわりなど局所に限られた。有害事象の報告はなし。方法のばらつき・少人数・男性の不在が限界。効果を確信をもって示すには不十分と結論。英国の研究チーム
21の研究のまとめ(J Funct Morphol Kinesiol 2024)顔の体操・筋機能療法と顔の加齢の見た目を調べた21の研究の系統的レビュー。しわ・筋肉の緊張・対称性・肌の弾力などの改善が報告された。評価の尺度と道具は研究ごとに大きく異なり、機器による客観的なデータがあるのは48%。著者は利益相反なしと開示。イタリアの研究チーム
9つの報告のまとめ(Aesthet Surg J 2014)顔の体操と見た目を調べた9つの報告。すべて良い結果を報告したが、比べる組とランダム化のある研究はなく、症例報告や少数例の前後比較だった。評価の多くは主観的で、評価者への盲検化もなし。効果を判断するには根拠が不十分と結論
比べる組のある試験(Folia Phoniatr Logop 2013)18人のうち9人が7週間毎日、4種類の顔の体操を実施。額・口の横・口の上・あごのライン・あごの下の5か所の写真を一般の人の評価者が比較。差が出たのは口の上の1か所のみ。効果があるとは結論できないとした
中年女性の予備的な試験(JAMA Dermatol 2018)中年の女性を対象に、20週間の顔の体操プログラムと顔の見た目の関連を調べた予備的な研究(研究レター)。体操の指導法の考案者が共著者で、利益相反として開示されている
器具を使った運動(Aesthet Surg J 2018)女性50人が器具を使った顔の筋肉の運動を1日2回30秒、8週間実施。超音波で大頬骨筋などの断面積が増え、顔の中・下部の表面の距離と下顔面の面積・体積が減少。比べる組のない前後比較。韓国の大学の研究チーム
ローラーとかっさの比較試験(J Cosmet Dermatol 2025)20〜50歳の女性34人を顔用ローラー(17人)とかっさ(17人)にランダムに分け、1回10分・週5回・8週間。輪郭の距離はかっさで2.23〜2.40mm、ローラーで2.75〜3.26mm短縮。ローラーで肌の弾力の指標が8.6%・7.5%上昇、かっさで筋肉の硬さの指標が低下。何もしない組はなし。著者は利益相反なしと開示
出典
  1. Seraj SS, et al. Efficacy of Conservative Techniques for Mechanical Facial Rejuvenation: A Systematic Review. Aesthet Surg J Open Forum. 2025. PMID 41322034
  2. Levrini L, et al. Myofunctional Speech Therapy for Facial Rejuvenation and Orofacial Function Improvement: A Systematic Review. J Funct Morphol Kinesiol. 2024. PMID 38921635
  3. Van Borsel J, et al. The effectiveness of facial exercises for facial rejuvenation: a systematic review. Aesthet Surg J. 2014. PMID 24327764
  4. De Vos MC, et al. Facial exercises for facial rejuvenation: a control group study. Folia Phoniatr Logop. 2013. PMID 24296342
  5. Alam M, et al. Association of Facial Exercise With the Appearance of Aging. JAMA Dermatol. 2018. PMID 29299598
  6. Hwang UJ, et al. Effect of a Facial Muscle Exercise Device on Facial Rejuvenation. Aesthet Surg J. 2018. PMID 29365050
  7. Ahn SH, et al. Comparative Effects of Facial Roller and Gua Sha Massage on Facial Contour, Muscle Tone, and Skin Elasticity: Randomized Controlled Trial. J Cosmet Dermatol. 2025. PMID 40439289
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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