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コーヒーは寝る何時間前まで? カフェインと眠りの研究で分かったこと

夕方のコーヒーが眠りに響くのでは、と気になる方は多いと思います。カフェインと睡眠を測った比較試験とそのまとめから、量と時間の目安について分かっていることを整理しました。

根拠 有望5分で読めます公開 2026.10.20更新 2026.10.20
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • カフェインをとった夜は、睡眠時間が平均35〜45分短くなると、比較試験のまとめで報告されている
  • まとめからの推計では、コーヒー1杯(250mL)なら寝る約9時間前までが目安とされている
  • 若い男性23人の試験では、コーヒー1杯ほどの100mgは寝る4時間前でも差がなく、400mgは12時間前でも寝つきが遅れた
  • 本人が感じる眠りの質と、測った眠りの変化は一致しないことがある

夕方以降のカフェインは、その夜の睡眠時間を短くすると、比較試験のまとめで報告されています。コーヒー1杯ほどの量なら寝る4時間前までは影響が見られなかったという試験もありますが、何時間前までなら安心かは、量や人によって変わる可能性があります。

カフェインは、眠りにどのくらい影響する?

2023年に、カフェインとその夜の睡眠を調べた24の研究をまとめた解析が発表されました。カフェインをとると、睡眠時間は平均45分短くなっていました。寝つくまでの時間は9分長くなり、夜中に目が覚めている時間も12分増えています。

眠りの中身にも差がありました。浅い眠りが6分ほど増え、深い眠り(脳と体がしっかり休む段階の眠り)は11分ほど減っていました。

2025年には、健康な大人を対象にした22の比較試験、956人分をまとめた解析も出ています。睡眠時間は約35分短くなり、寝つくまでの時間は約8分長くなっていました。どちらのまとめも、眠りを脳波などで測る検査(終夜睡眠ポリグラフ)を使った試験が中心です。

年齢によって、影響は変わる?

2025年のまとめでは、参加者を若い人と中年の人に分けて比べています。睡眠時間が短くなる傾向は、どちらの年代でも見られました。若い人では、寝つきの遅れや深い眠りの減少もはっきり出ていました。

ただし、年代の間の差は、統計的にはっきりしたものではありませんでした。年齢が上がるほど影響が大きくなる、あるいは小さくなるという関係も確認されていません。60代以上の人を分けて調べたデータは、この解析には含まれていません。

寝る何時間前までなら、影響が出にくい?

2023年のまとめでは、睡眠時間が減らないための目安を計算しています。250mLのコーヒー(カフェイン107mg)なら寝る8.8時間前まで、カフェインの多い運動前の飲料(217.5mg)なら13.2時間前まで、という推計です。23時に寝る人なら、コーヒーは14時ごろまでが目安になります。

一方、オーストラリアで行われた比較試験では、もう少し細かく調べています。対象は、ふだんのカフェインが1日300mg未満の若い男性23人です。100mgと400mgのカフェインを、寝る12時間前・8時間前・4時間前に飲む日を、偽の飲料の日と比べました。

100mg(コーヒー1杯ほど)では、どの時間でも睡眠に差は見られませんでした。400mg(同じ計算でおよそ4杯分)を一度にとると、12時間前でも寝つきが遅れ、眠りの中身が変わっていました。8時間前以内では、夜中の目覚めも増えています。

本人の感じ方は、4時間前に400mgを飲んだときにしか悪くなっていませんでした。研究チームは、カフェインの影響を本人が正確に感じとれていない可能性を指摘しています。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
カフェインで睡眠時間が短くなるか(24の研究のまとめ)根拠 確立平均45分短く、深い眠りは約11分減少
同じ問い(健康な大人・22の比較試験・956人のまとめ)根拠 確立約35分短く。若い人・中年の人とも短くなる傾向
コーヒー1杯で、寝る何時間前までなら睡眠が減らないか(まとめからの推計)根拠 有望約8.8時間前まで
100mgを寝る4〜12時間前にとる(若い男性23人の比較試験)根拠 有望睡眠に差は見られず
400mgを寝る12時間前以内にとる(同じ試験)根拠 有望寝つきが遅れ、眠りの中身が変化
ふだんの暮らしでコーヒーを飲んだ日(米国の100人・14日間)根拠 有望夜の睡眠が36分短い

ふだんの暮らしでも、差は出る?

米国の100人を対象にした試験では、14日間、毎日スマートフォンへの連絡で「コーヒーを飲む日」と「カフェインを控える日」をくじで決めました。参加者の平均年齢は39歳です。

手首につけた機器で測ると、夜の睡眠はコーヒーを飲んだ日のほうが36分短くなっていました。この試験の主な目的は心臓の脈の乱れを調べることで、睡眠はあわせて調べた項目の一つです。

まだ分かっていないこと主な研究の多くは、若い人や中年の人を対象にしており、60代以上の人で影響がどう違うかは分かっていません。2025年のまとめでも、年齢や量と影響の大きさの間に、はっきりした関係は確認されませんでした。「8.8時間前」は複数の研究から計算した推計で、一人ひとりに当てはまる線ではありません。時間と量を細かく比べた試験は、ふだんのカフェインが中くらいの若い男性23人だけで、女性や高齢の人、カフェインをよくとる人に同じ結果が出るかは分かっていません。米国の100人の試験では、睡眠は主な目的ではなく、手首の機器で測った値です。毎日の習慣として長くとり続けたときの影響や、カフェインに強い・弱いといった個人差も、これらの研究では十分に調べられていません。

では、どうすればよいか

夜の眠りが浅い、寝つきが悪いと感じる方は、午後のコーヒーやお茶の時間と量を見直すことから始められます。カフェインはコーヒーのほか、緑茶や紅茶、エナジードリンクなどにも含まれています。量を減らしても眠れない状態が続くときは、医師に相談しましょう。

今日からできること
  • コーヒーやお茶は、寝る時刻から逆算して早めの時間に飲むようにする(例: 23時に寝るなら14時ごろまで)
  • 夕方以降に飲みたいときは、カフェインを抜いたものや麦茶などに替える
  • 1日に何杯飲んでいるかを一度数えてみる。一度に多くとるほど影響が長く残ると報告されている
  • 量や時間を見直しても眠れない状態が続く方、妊娠中・授乳中の方、心臓の持病がある方や薬を飲んでいる方は、カフェインのとり方を医師に相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
24の研究のまとめ(Sleep Med Rev 2023)カフェインとその夜の睡眠を調べた24研究の系統的レビュー・メタ解析。睡眠時間45分減、睡眠効率7%低下、寝つくまでの時間9分延長、中途覚醒12分増。浅い睡眠(N1)6.1分増、深い睡眠(N3・N4)11.4分減。睡眠時間を減らさない目安として、コーヒー(250mLで107mg)は就寝8.8時間前まで、運動前飲料(217.5mg)は13.2時間前までと推計。著者は利益相反なしと開示。資金は抄録に記載なし。オーストラリア・カトリック大学ほか
22の比較試験のまとめ(Sleep Med 2025)健康な大人でカフェインと偽薬を比べ、終夜睡眠ポリグラフで測ったクロスオーバー試験22本・956人(2025年3月までの文献)。睡眠時間34.67分減、睡眠効率4.74%低下、深い睡眠の割合1.01%低下、寝つくまでの時間8.35分延長。レム睡眠は差なし。若い人・中年の人とも睡眠時間が減少。高用量・低用量とも睡眠時間が減少し、高用量では深い睡眠も減少。ただし年代・量の群の間の差は有意でなく、年齢・量との直線的な関係も認めず。著者は利益相反なしと開示。台湾の中国医薬大学ほか
時間と量の比較試験(Sleep 2025)偽薬対照・二重盲検・ランダム化クロスオーバー試験。ふだんのカフェインが1日300mg未満の男性23人(平均25.3歳)。偽薬と、100mg・400mgを就寝12・8・4時間前にとる計7条件を48時間の間隔をあけて実施。自宅での簡易睡眠ポリグラフと睡眠日誌で評価。100mgはどの時間でも有意な影響なし。400mgは12時間前以内で入眠の遅れと睡眠構造の変化、8時間前以内で睡眠の分断が増加。主観的な睡眠の質は400mgを4時間前にとったときだけ34.02%低下。臨床試験登録 ACTRN12621001625864。資金は抄録に記載なし
米国の100人の試験(N Engl J Med 2023)成人100人(平均39歳、女性51%)。14日間、毎日の連絡でカフェイン入りのコーヒーを飲む日と、カフェインを控える日をランダムに指示するケースクロスオーバー試験。主な評価項目(心房期外収縮の回数)には有意差なし。手首の加速度計で測った夜の睡眠は、コーヒーの日397分・控えた日432分で、差は36分(95%信頼区間25〜47分)。資金はカリフォルニア大学サンフランシスコ校と米国立衛生研究所(NIH)。臨床試験登録 NCT03671759
出典
  1. Gardiner C, et al. The effect of caffeine on subsequent sleep: A systematic review and meta-analysis. Sleep Med Rev. 2023. PMID 36870101
  2. Chang YH, et al. Age- and dose-specific effects of caffeine on sleep: A meta-analysis of controlled crossover trials. Sleep Med. 2025. PMID 41124973
  3. Gardiner CL, et al. Dose and timing effects of caffeine on subsequent sleep: a randomized clinical crossover trial. Sleep. 2025. PMID 39377163
  4. Marcus GM, et al. Acute Effects of Coffee Consumption on Health among Ambulatory Adults. N Engl J Med. 2023. PMID 36947466
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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