シンガポールからMARUICHI PTE. LTD.の加藤順彦です。
いつもありがとうございます。皆さま、健康にお過ごしになられてますでしょうか。
お蔭様で昨年2022年8月より再開した マレーシア首都クアラルンプールでの金太郎細胞点滴の御案内は、順調に進行しており、2020年3月以前のお客様のリピート及び新規のお客様が続いています。
私も出来る限り、現地でのご案内に随行させて頂いております。
ミューズ細胞 開発中止の報道
さて2023年2月14日、日本経済新聞をはじめ、多くのメディアにて、『三菱ケミカル、再生医療技術「ミューズ細胞」開発中止』が報じられました。
https://www.nikkei.com/
この ↑ 報道によると、三菱ケミカルグループがもつ独占ライセンス契約も「解約する方向」ということなのです。
実はこのMuse(ミューズ)細胞、ひとことでいうと骨髄由来の間葉系幹細胞の培養であり、当社MARUICHI PTE.LTD.が日頃、お客様にご案内している金太郎細胞(他家骨髄由来の間葉系幹細胞)と
・外胚葉系、中胚葉系、内胚葉系のいずれにも分化できる
・多能性幹細胞
など、近似している特長を持つものと考えており、以前からたいへん関心を持っています。
2020年8月には当幹細胞ニュース007にて、薬剤師である当社の安藤が詳細記事をまとめています。
この記事でも触れたMuse細胞の発見(2010年)者である東北大学大学院医学系研究科細胞組織学分野の出澤真理教授は、つい先日=2023年1月22日放送の、あの『情熱大陸』に単独特集されるなど、従前よりその研究の成果が国内外から注視されてる方なのです。
情熱大陸のオンエアを東京で食い入るように観た僕としては、あまりに…放送された直後ということもあり、開発中止の報道にはかなりのショックを受けました。
いったい何が起こったのでしょうか。
何人かの日本の再生医療関係者からだいたい得られた情報と、ほぼ同じ事実関係と考え得る内容の取材記事が、日経バイオテク菊池結貴子記者により、詳細にまとめられました(2023年2月17日付)。
非常に興味深いので、このニュースでもリンクをご紹介させていただきます。
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/011900001/23/02/15/00523/
こちらの記事によると
『新たにパートナー企業を探すなどで開発を続ける方針』
『出澤教授らは三菱ケミカルグループの治験データに疑義があるとして、病院側のカルテとの照合を求めている。』とのこと。
今後もMuse細胞の動向からは目が離せない状況が続きそうです。